本気でライター活動をはじめて2ヶ月目のわたしは、これからどのようにして仕事を獲得していくのがベストだと思われますでしょうか?
【悩み】
・長期契約のクライアント様が少ない
・リサーチ時間を含めると時給換算した金額が低いため、出来れば高単価案件が欲しい
・現状のライター月収は7〜9万円程度であるため、早く月収20万円のフェーズへいきたい。
次に、現状と自身が考えている今後の作戦をお伝えします。
【現状】
・専業ライター
・6月頭からクラウドソーシングで提案文を送りはじめ、現在の提案文通過率は約20%(54分の11)
・プラットフォーム先はクラウドワークスとランサーズ
・現在はクラウドソーシングで契約を結んだクライアント様と、そのほか直接契約が2件
・今後広げていきたい分野は、医療・健康・政治・歴史・心理系など(医療系の国家資格あり)
【今後の作戦】
①現在契約を結んでいるクライアント様への執筆活動は、これからも全力でおこなう。
②クラウドソーシングと直接契約については、今後も積極的に提案文を出していく。
③上記に加え、今後はWantedlyやIndeed、Twitter検索やGoogle検索でもお仕事募集先を探していく。
④空いた時間はブログ記事を作ったり、インプットする時間にあてたりして、未来へ向けて積み上げる(プラットフォームのプロフィール欄編集や、ポートフォリオ記事作成も含む)。
①〜④を繰り返し、こちらがクライアント先を取捨選択できるようになった段階で単価交渉をおこなう。
長文となりましたが、上記の内容を踏まえたうえで、質問に対するご回答をいただけるようでしたら大変嬉しく思います。
お忙しいかと思いますので、無理のない範囲で構いません。
今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。
Hさん
ご質問ありがとうございます。
長期契約が少ない点は、単に活動期間の短さによるものかと思いました。今後、長期のメディア運営計画を有している企業とマッチすれば、自ずと解決する問題に感じたため今回はひとまず触れていません。
そのほかの部分を分解し、以下の観点から回答いたします。
- リサーチ速度について
- 高単価案件について(個人的にキーポイントだと感じている部分です)
- 今後の戦略について
3,000字ほどお付き合いくださいませ。
リサーチ速度について
まだライターを始めて2か月とのことですから、リサーチにかかる時間は今後どんどん短縮されると思います。活動分野が絞られるころには前提知識が身についていますし、ほしい情報を探すコツも身につくからです。
また「500〜700文字の執筆に半日かかります」という質問回答にも記述しているとおり、毎回調べた情報をまとめるクセをつけると「Hさんのリサーチノート」として短期的に身についた知識を資産化できます。
今日調べたことを、あとからすぐ引き出せるように整理なさっていますか?
たとえば、僕は未知の情報を調べたあと、それらの情報を仕事終わりにGoogleドキュメントへまとめます。
「知識リスト 不動産 〇〇制度」と名前をつけたドキュメントに、「〇〇計画」に関して調べたこと全てをまとめるのです。
できる限り端的に、バイアスのかかった意見・余計な情報を除外してメモし、情報ソースのリンクも記録しておくと次回以降のリサーチを効率化できます。
得た知見を〝不純物を除いた情報群〟としてまとめておくと、あとから「〇〇制度って、どんなものだっただろう」と気になるときに答えをすぐに読み返せるのです。
再度、Googleで【〇〇制度 とは】と検索する行為と比べ、意味合いが大きく異なることにお気づきでしょうか?引用:藤原道場@質問箱「500〜700文字の執筆に半日かかります」
・検索時間の短縮
・自身が書いたため、自ら理解しやすい
・無意識に他サイトをコピペする可能性がない
・「この筆者の情報は間違ってるかも」と不安になり、複数のサイトを確認する手間が省ける
高単価案件について
医療系の国家資格をお持ちなら、アピールの仕方によっては随分有利に働きそうですね。
ご存知かもしれませんが、Googleはいま権威性を重視してコンテンツページ(あるいはサイト全体)を評価していると考えられており、お金や健康に関するコンテンツはとくにその傾向が強いとされています。
そのため、とくに医療分野などは専門家を各記事の監修者とする流れがあります。
書き手がそのコンテンツを書くにふさわしい経歴・資格・評判の持ち主であれば、メディア運営者は「監修者を探し引き入れる手間」を省けますし、書き手と監修者の二人をコンテンツ制作者として掲載し、より信頼性の高さをアピールするといった手段も選べる点だけでも、十分な競合優位性として働きそうです。
クラウドソーシングのプロフィールも拝見しましたが、上記部分をまったく訴求していらっしゃらないとお見受けしました。現状でもプロフィールの完成度は高いと思いますが、現状の優先事項が「やりたい仕事をやる」より「受注単価を高める」ならば、Hさんにあってほかのライターにないポイントから挙げる(場合によっては訴求要素を絞る)と、より良くなるイメージを持ちました。
いまはそれほど実績数もありませんし、クラウドソーシング上で上位表示する機会も少ないものと思いますが、前述の施策をすることで上位表示する頻度が高まったとき「プロフィールを見てあなたしかいないと感じました」といった問い合わせが来るようになると思います。
今後の作戦について
以下の【今後の作戦】については、質問文にあるようなイメージで問題ないように思います。
①現在契約を結んでいるクライアント様への執筆活動は、これからも全力でおこなう。
②クラウドソーシングと直接契約については、今後も積極的に提案文を出していく。
③上記に加え、今後はWantedlyやIndeed、Twitter検索やGoogle検索でもお仕事募集先を探していく。
④空いた時間はブログ記事を作ったり、インプットする時間にあてたりして、未来へ向けて積み上げる(プラットフォームのプロフィール欄編集や、ポートフォリオ記事作成も含む)。
ただ、③に関してはこれほど広く手を出すとリソースが分散しすぎるように思うため、わたしがいま同様の立場にいるなら、期間を決めて「この期間はTwitterを介した仕事獲得に集中してみる」「つぎはGoogle検索による仕事獲得に集中してみる」といった具合に進めるかと思います。
「各媒体の営業活動に精いっぱい」よりも「1つに集中して傾向と反応を探ってみる」ほうが、データを集めることも管理もやりやすいからです。
手持ちの仕事がなくて時間も体力も有り余っているなら、とことん手を広げる手法もありとは思いますが、手持ちの仕事があるならコツコツ行動と検証を行うほうが安定しそうな気がしました。
とはいえ(ここまでの主張を台無しにする一言ではありますが)あくまでわたし個人の経験による意見ですから、実際にご自身で①②③④と実践して答えを探されるのが、もっとも血肉になると思います。
正直なところ、わたしのライター2か月目と比較して、Hさんは当時のわたしよりずっと進んだ場所にいますから、ご自分の描く「目標を達成するためのプラン」をまっとうするガッツさえ続けば、望む結果(目下は月収20万円)は見えてくるように思えました。
何か一つでもご参考になれば幸いです。