Iさん

【質問】
SEO記事への苦手意識が消えません。
藤原さんが執筆する際に意識されていることがあったら教えていただきたいです。
SEOの記事とそれ以外(レビュー記事やコラムなど)を書くとき、藤原さんの中の意識は違いますか?

【私の現状】
有料教材を受講済み
SEOの基礎知識あり
Webライター9か月目

現在、3つの案件を受け持っています。
A:商品や食品のレビュー記事
B:SEO記事(企業メディア)
C:SEO記事(個人ブログの代執&リライト)

Aではクライアント様より高評価をいただいています。
BとCでは構成や執筆の修正が多いです。

【質問をした経緯】
「読者ニーズを満たす」という意味ではAのレビュー記事もB・CのSEO記事も同じだと考えています。ただSEOの記事となると身構えてしまい、上手く書けないと思ってしまうのです。

藤原さんが「未経験から稼げる書く副業のはじめ方」の中でこのような言葉を仰っていたのが印象的でした。
「文章を書くことを好きになってください」
私もSEOの記事を苦手から好きに変えていきたいです。何か意識的な問題なのか、まだ経験が足りないだけなのか。藤原さんのお考えを聞いてみたいと思いました。
どうぞよろしくお願いいたします。

Iさん

ご質問いただきありがとうございます。

順番にお答えしますね。

まず「SEO記事とそれ以外の記事とでは、藤原さんの中の意識は違いますか?」というご質問への回答ですが、意識的にはほぼ同じです。

というのも、もちろん書く内容やテイストはそれぞれ異なるのですが、あくまで受託仕事における自分はゴーストライターであり、意識の重点は【どんな記事を書くのか】よりも【わたしはだれになり切って書くのか】にあるからです。

「今日はSEOを書く」とか「今日はレビュー記事を書く」といったように記事単位で仕事への意識が変わることはなく、毎日「今日は〇〇社の広報担当になりきって書く」のような意識の向け方をするため、現状は特定の記事タイプに苦手さを覚えることはありません。


先ほどのお話は解決に向かう回答になっていませんから、ここからは解決策に触れていきます。

Iさん自身「A:商品や食品のレビュー記事」に高評価をもらっているのは、どういった理由があるとお考えでしょうか。たとえば、こんなものです。

・商品や食品に興味を持てたから深いリサーチが苦にならない
(ほかの仕事は無関心な題材である)
・クライアントの価値基準が自身と近しい
(Iさんが良いと思った文章・切り口を良いと言ってくれる)
・やはりSEO記事が性分に合わない
(たとえば、テンプレ的発想の押し付けが苦手であるとか)

上記は一例です。わたしが想像で書いたものですから、この中から「どれかな」と探すよりは、Iさん自身にイチから想像していただくのが良いと思います。

それを踏まえつつ、あえて上記の例をもとに説明すると……

「商品や食品に興味を持てたから」という理由なら、SEO記事か非SEO記事かは重要ではなく、たまたまこれまで書いたSEO記事は関心のない分野だったから……という可能性があります。

この場合は、関心を持てる題材を扱うSEO記事制作に携わることで、苦手意識は薄らいできそうです。

「クライアントの価値基準が自身と近しい」という理由なら【SEO記事×相性のいい発注者】の仕事を受注したとたん、褒められすぎてSEO記事の苦手意識がなくなるかもしれませんね。

【網羅性を追求せよ】とか【競合の確認が前提である】といった、ある種の強制感が負担となっている場合には「SEO記事が性分に合わない」も有り得るかと思いますが、Iさんのおっしゃる通り〈「読者ニーズを満たす」という意味ではAのレビュー記事もB・CのSEO記事も同じだと考えています〉とわたしも考えているため、やや解釈が難しいところです。

ただ、苦手なところに居続けても仕方ありませんから(有料教材を受講した事実を踏まえても)非SEO記事の仕事を開拓するような動きを目指しても良いと思います。

いま、交流関係にある人たちがSEO記事制作をメインとするライターばかりなら、非SEO記事をメインとするライターさんとの交流を増やすことが第一歩です。非SEOライターがどんなふうに活動しているのか知らなければ真似することは困難だと思いますから。

私もSEOの記事を苦手から好きに変えていきたい

先ほどの回答だと質問文の最後にある「私もSEOの記事(そのもの)を苦手から好きに変えていきたい」という言葉をちゃんと回収できていないため、この章を設けました。

おそらくIさんがいまのまま活動を続けても「SEO記事そのものを好きになる」のは難しいように思います。

たとえば【世界史に苦手意識を持っている人】が、世界史の教科書を毎日根気よく読めば好きになるか想像してみてください。難しいと思います。もしもそれで好きになったのなら、単に真剣に教科書を読んだことがなかっただけのことです。

一方、地理には興味があったとします。そこへ「どうして約9,000kmも離れている日本と西洋が、似たような歴史を辿ってきたか知ってる? ぜんぜん近くもないし、地続きですらないのにそっくりな歴史を辿っているんだぜ」と【地理をふんだんに絡めた歴史の話題】を投げかけられたら興味を示すはずです。

「じつは地理的に離れているけど前提条件が似ていて、日本と西洋のあいだって中国とかロシアとかあるじゃん? これらの国の歴史をさかのぼるとね……」と話が始まると、つい食い入るように聞いてしまうのです。

SEO記事も、毎日SEO記事と向き合えば好きになるというより、SEO記事と何かが掛け合わさったときに好きになる可能性があります。

  • 友人が飲食店をやるから、ホームページつくりを手伝うときに「どうすれば集客できてリピートにつながるか」を考えていて、あらためてSEOの重要性に気づきWeb集客の全体像が見えるようになったから楽しくなってきた
  • 趣味でつくったハンドメイド作品を売りたくてBASEを立ち上げて、BASEにお客さんを誘導するために自分の裁量でSEO記事を書いていたら「こんな記事でもアクセスくるんだ」とわかって、その自由度に楽しさを覚えた

……とかとか、あまり良いたとえを出せませんでしたが、なにか興味のあることにSEOが絡んできたときとか、大いなる実現欲求を果たすための手段としてSEOが絡んできたとき、SEO記事の捉え方が変わるかと思いました。

何か一つでもご参考になれば幸いです。

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