僕の現在の悩みは、人に刺さる魅力的で読まれる文章の書き方がわからないことです。
僕は副業でWebライターを始めたのは昨年の7月で、3ヶ月目から月5万円くらいはランサーズで稼いでいます。(現在はライターステーションにも所属して企業のオウンドメディアサイトの構築も行っています)
Webライターに関するノウハウなどを発信する「Webライターの地図」というブログも昨年11月より運用していて、現在までに50記事前後アップしています。
SEOライティング、記事設計書を作ってのライティングなど、基礎的なものはオンラインサロンなどでの勉強や書籍を通じて一通り学びました。
ペルソナ設定も一応理解しています。
ところが、いざ文章を書くとテクニックに偏って、本当に良い文章を書くことができていない気がしています。
ブログを書く場合は、ある程度テクニックよりで仕方ないので現在はまだいいと思うのですが、今後、自分の書籍も出版するのを目標としていますので、今のままの文章では通じないと思っています。
質問が曖昧で難しいと思いますので、もう少し具体的にしますと、藤原さんがどのように、ブログと本を書きわけているのか、もしくはどのような点に気をつけているのか、どうすれば魅力的な文章を書けると考えているか、是非、教えていただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
じゅんさん
ご質問ありがとうございます。
基礎的な文章技術は習得しているけれど “読ませ続ける文章技術” に不足を感じる
上記のような意図として解釈してみました。
質問冒頭に「人に刺さる魅力的で読まれる文章の書き方がわからない」とあり、それと本の原稿を書くことは一見違った領域に思えますが、いずれにせよやることは変わらないと思ったため “本を書くなら” を主軸として話しています。
魅力的で読まれる文章の書き方を習得するにあたり、まっさきに思い浮かぶのはセールスライティングの勉強かと思いますが、わたしは本回答に記すような行為の反復を優先するほうがいいと思います。
ブログと本の書き分け
正確に認識を合わせられている保証はありませんが、わたしにも「ブログの文章と本の文章は違ったものであるべきだ」と考えています。
ブログのように細切れに論理を展開する文章ではなく、本には緩急をつけつつも連続性の強い文章を使うよう意識していました。
本の設計図となる構成の作成段階では、SEO記事と同様に “読者が知りたい情報から配する” や “網羅性を意識する” といった意識が大切になると思いますが、本文を書くときには思いのまま書く……というイメージです。
ただ、思いのまま書く感覚がピンとこない場合は、本を書くまえに練習期間を設けると良いように思います。
「ライター界隈で話題になっていることを題材としてnoteを書いてみる」
「比較的伸びたツイートを深掘りした内容をnoteに書いてみる」
上記のような行為が練習に該当します。このときは構成をつくらず題材だけ決め、あとは頭のなかで「これはこうだから、こういう考えになるよな」といったふうに組み立てつつ書くように意識すると、普段の仕事とは違った “即興で文章をつくっている感覚” を覚えるはずです。
それを体感したあとに本の原稿へ取りかかると、元々の書き方よりもずっと連続性のある、読み物としての要素も混じった文章を書きやすいと感じました。
以下、疑問点になり得るポイントに前もって回答いたします。
Q. なぜnoteに書くのか
A. SEO記事を投稿しているブログ記事にアップする場合「この題材の記事はブログの評価へネガティブに働くのではないか」と懸念し、思いのまま書けない(気になる)可能性があるからです。
Q. なぜ本は連続性のある文章にするのか
A. 感覚的な意見で恐縮ですが、あらゆる観点から “醒める” からです。淡々と情報を載せるだけでは「ブログでいいじゃん」と感じられる可能性があり、断続する情報群は没入感に欠ける印象があります。ブログは複数の小さい山をすばやく登り、本は一つの大きな山をじっくり登るイメージです。
Q. ライター界隈で話題になっていることを扱うことに不安がある
A. 扱う題材を選べば、攻撃の的になることはないように思います。具体的には「特定の人・組織を非難する」「政治・宗教・社会倫理・差別問題等に触れない」「誰かの意見を丸写ししない」といった配慮があれば、おおごとになりはしないと考えています。
※ 政治・宗教等に言及したい場合、仕事の人格とは切り離すべきだと考えています。
ご参考になれば幸いです。