Aoiさん

書籍進呈
企画参加者

できればもう少しだけ報酬を増やし、またできればある程度報酬も仕事量も安定させたいな……といつも思っています。

ライターだと依頼数が報酬を決めるので、極端に仕事がない月、また逆も然りで極端に忙しくなる月もあり、報酬や仕事のペースにムラが出てしまうことがあります。

途端に忙しくなると、今度は育児や家事に余裕がなくなったり、ムラが出てしまい、気持ち的にも疲弊してしまうことが多くあります。

私には自慢できることや資格もありません。報酬も仕事量も、ある程度安定したいと考えた場合、何か特別な資格を取得したり、どこか特化していないと難しいのでしょうか。ご回答お願い申し上げます。

Aoiさん

ご質問いただきありがとうございます。

今回の回答は「文章起業のプレゼント企画」によるものですので、通常の質問回答より一歩踏み込んだ内容となっております。人によっては不快感を催すやもしれませんから、その点をご理解のうえ読み進めてくださいませ。

さっそく、ご質問を分解していきます。

  • 報酬を増やしたい
  • 仕事量を安定させたい
  • 気持ち的なしんどさを解消したい

Twitterやブログのように、多方面に配慮した物言いをすると無難な意見に終始してしまうため、実際にわたしとAoiさんが対面し、オフラインでお話ししているようなイメージで述べていきます。

藤原 将

わたしはAoiさんのTwitterをフォローしているので、そこから見えるAoiさんの人物像を交えて回答しますね。

報酬を増やしたい

まず、わたしは「Aoiさん=人当りの良い人」というイメージを持っています。

「お金のためにSNSをやっている」とか「稼ぐ方法を追求している」とか「稼ぐための人付き合いも織り交ぜている」といった印象がなく、ある種の優しさを感じていました。

それは大変すばらしいことと思っているのですが、経験上、優しすぎる人は「稼ぐことへの嗅覚」が弱い傾向にあると考えています。

  • 単価交渉できない
  • とりあえず来た仕事は受けてしまう
  • しんどい仕事を断れない

これらがAoiさんに当てはまるか分かりませんが、ご自身でも「当てはまる」と思うなら考え方を変えるようおすすめします。

プライベートのAoiさんと、事業主としてのAoiさんを切り分けて考えてほしいのです。

プライベートのAoiさんは家族や友人を大切に思い、ときに自分の利益をかえりみず行動しても良いと思います。

一方、事業主としてのAoiさんは「冷静かつ合理主義者である」ように、Aoiさんの頭のなかで別の人物像を組み立ててみてください。難しければ、仕事におけるAoiさんは【株式会社Aoi】の代表として、社員の生活を背負っている社長だと捉えても良いです。

  • 株式会社Aoiの時間を奪う人から離れる
  • 株式会社Aoiに安売りをもちかける取引先は絶つ
  • 株式会社Aoiの成長にあわせて、先方に価格改定を伝える

上記を無視して、ひとりの人間として良心にもとづき動けば営利目的の行動から離れていきます。

「事業主として洗練されていく」ということは、ある意味で「一般的な優しいだけの人から逸脱していく」ということでもあります。

とくにAoiさんのような優しい人は、もとの性格のまま仕事をすると、お金を引き寄せない可能性が高いのです。

SNSは人助けのために使うのではなく、株式会社Aoiの代表の人脈を増やしたり、代表の機嫌を良くしたり、代表の勉強ツールとして使うようにすると、よく言われる「SNSは個人ビジネスに必須のツール」といった言葉を実感できると思います。

※ これを「そんなことをすると心が貧しくなる」とまで思うなら、実践する必要はないと思います。ただ、自身と家族を幸福にすることが最優先であり、どんなに綺麗ごとを言っても他人は二の次なんだ……と思える人がビジネスの場では強いとは感じます。

仕事量を安定させたい

Aoiさんは、電子書籍を他社から出版されていると思います。

これは原稿に対して報酬が支払われるのか、印税の一部を受け取れるのか等々、その構造は外部から見て取れないのですが、ご自身で出版されることも考えてはいかがでしょうか。

近著だと「わたしはこのまま(水商売をやるまま)で良いのだろうか。でもほかに出来ることなんてないし……」といったコンセプトの電子書籍を出版されたかと思います。

とても面白い企画ですし、ほかに真似できる人も多くないと感じました。

それだけに「Aoiさんご自身だけで出版しても良かったのでは」と思っていました。

Aoiさん自身が、これまで共同出版した書籍がどれほど売り上げているのかご存じであれば、それを勘案して「このくらいの時間をかけて〇冊売れれば、普段の仕事と同等くらいの利益率を目指せる」と計算してみるのも良いと思います。

その結果、電子書籍の自己出版が「仕事になりそう」なら、Aoiさんにとっての仕事はクライアントワークだけではなくなります。

  • 受託仕事としての記事制作
  • 自己出版するための原稿制作

この2つが、Aoiさんにとっての仕事になるわけです。

すると、質問にいただいていた「仕事量が安定しない」という課題はいくらか解消されます。

これまでは「たくさん仕事を受託する」ことでしか仕事量を安定させられなかったかと思いますが、受注量が落ちたときにも「自己出版にリソースを充てる」ことで仕事量を安定させられるのです。

現在、わたしはそのような考え方のもと活動していて、以前までは受託仕事が減ると強烈に不安だったのが、いまは「今月は受託仕事量が激減したけど自分の本を書ける」と捉えられるようになりました。

ただし、これもある程度の預貯金がないと難しいと思います。来月の生活資金も不安な状態であれば「本を書くより営業したほうが良いのではないか」と思い、自己出版の準備など手につかないからです。

このような心理状態に陥ることが多いなら「打算的にSNSを使ってみる」くらい、泥臭く振舞うことも一つの手かと思います。

要するに……

  • 仕事ができるライターに見えるよう工夫をする
  • たくさん仕事を抱えている人との距離を縮める
  • 「仕事がない」ではなく「手伝えます」と訴求
    「仕事がない」とSOSを伝えるのは本当にヤバいときです。

ポートフォリオにしろ、SNSアカウントにしろ、周囲から見えるAoiさんの人物像は「Aoiさんが世に公開する自分の情報」によって決まります。

おそらく、Twitterを見るなかでも「この人は上手くSNSを本業に活かしてそうだな」と感じる人は何人かいると思います。

それを「自分の主義には合わない」や「難しそう」と切り捨てるのではなく、主義には合わないけど/難しそうだけど「自分流にカスタマイズして本業に活かしてやろう」と変換できれば、仕事スタイルは徐々に変わるように感じます。

結果として、3つ目に挙がっていた「仕事にムラがあってしんどい」も軽減されるように思われました。

ご参考になれば幸いです。

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