書籍進呈
企画参加者
PREP法をはじめ、文章の型を効率良く自分に染み込ませる方法をアドバイス頂きたいです。
元々、文章を書くのが好きで、エッセイ寄りの文章を書くことが多かったので、未だにPREP法で執筆することが苦手です。良くないと分かっていつつも、自分の心地の良いリズムで書いてしまいます。。
型を意識しすぎてが手が止まってしまうこともしばしば…
もちろん、全てにPREP法等が当てはまらないことは理解しているのですが、その見分けかたももはや分からなくなってしまっています。
早いうちに自分の文章の書き方を一度崩したいです。
アドバイスの程宜しくおねがいします!!
はみさん
ご質問いただきありがとうございます。
※ 前提として、わたしは「自身にとって心地のよいリズムがある」ことを大変すばらしいと考えています。その感性を無理やり捨てる必要はないと思いますし、共存は可能だと感じました。
まず「どうしてPREP法が重視されているのか」から考えると、いま抱えている「型に当てはめなければ」という思い込みを軽減できるように思います。
PREP法は「読者が欲する核心」をいち早く伝える一手段
多くの場合、SEO記事は「なにを知りたいか」が顕在化したユーザーを想定読者とします。
運動会に備えて、一眼レフを買ってみよう! おすすめの機材は何かなぁ
今度の土曜日、どこに出かけよう。〇〇町のオシャレなカフェを探したいな。
Amazonから不良品が届いた! いち早く返品したい!
「趣味として読む人」とは違い、上記のように明確な問題意識があり、それを解消したい人のためのコンテンツがSEO記事です。
検索キーワードから逆算して記事構成を設計するのは、そのためです。
このような読者は「いち早く自分が知りたい情報をくれる文章(記事)」を求めています。
黄マーカー部分は、言い換えると〝核心を最初に述べる文章〟です。
そして、PREP法は核心を最初に述べる文章構成の一例なのです。
この背景を考えず、ただただ「PREP法は重要であ~る」といった意見に従うと、何のためのPREP法なのか本質を見失います。はみさんの現状はどうでしょうか。
極論、核心(結論)から書くならPREP法でなくてもいい
今回お送りした文章起業でも「PREP法」や「全体から個別、抽象から具体」といった文章構成を紹介していますが、わたしはこのごろ「Web記事の文章」に関して以下のように考えています。
「PREP法は直感的に理解できないなあ」と感じていた。とくに初学者は、意識高そうな言葉に抵抗をもつ。だから最近は説明を変えた。
— 藤原 将 (@fujihara_sho) July 11, 2021
・結論
・補足
・さらに補足
・念押し
「納得感を与えるため、補足には理由・根拠・実例等を…」と伝えると理解してもらいやすくなった。アウトプットはそのままに。
極論するとWeb記事における文章術は「要点から述べろ。そして納得できる補足説明を入れろ」で終わる。
— 藤原 将 (@fujihara_sho) April 8, 2021
自分が読者でいるとき「この記事、知りたい情報をいつくれるの? どこ? もういい。はい次」を経験したことあるなら、ネット記事の読者がどんな順序で情報を出してほしいか想像できるはず。
前述した「結論から述べる理由」に加えて、上記のような「とりあえず結論から述べて、読者に納得してもらえるよう補足するといい」くらいのルールにすると、ずいぶん書きやすくなるのではないか……と考えたのですがいかがでしょうか。
質問にて、はみさんは「自分の文章の書き方を崩さなければ」とおっしゃっていましたが、たいていのSEO記事は読者の顕在化した問題意識を解消したあとも「あなたにはこういう情報も必要かもね」と続き、潜在的な問題に触れるセクションがあります。
その際、はみさんが今日まで培った、はみさんの思う心地のよいリズムの書き方が「読者をひきつけて帰さない」ために役立つのではないかと思います。
以上がご参考になれば幸いです。