G.K.さん

“案件併用のコツ”
があれば知りたいです。
現在2件の継続案件を取り組んでいるのですが、3件以上の併用は、無理だと思っています。
なぜなら、1記事書いたら一晩寝かせて、翌日の朝に最終確認をして納品する。1記事寝かせている間にもう1記事を書いている状況だからです。なので、3件以上は無理だと思っています。
藤原さんが案件併用される時のコツを教えていただけたら、幸いです。

G.K.さん

ご質問ありがとうございます。

3件以上、案件を同時進行できないという質問と認識して回答します。

ただ、率直に申し上げますと「どうして3件以上の同時進行ができないのか」が分かりませんでした。

ですので、浮ついた回答に思える部分が多くありますが、一つでも参考になる考え方がありましたら幸いです。


どうして3件以上の同時進行が難しいのか、要因を洗い出す必要がありそうです。

質問文には「1記事書いたら一晩寝かせて……」と記述があるものの、それそのものは同時進行のキャパ上限に関係していないと感じました。

G.K.さんにいただいた情報から、以下のどちらのケースであるのか読み取れなかったため、両ケースを提示いたします。

ケース1
1記事目の制作後、同日に2記事目を完成させている
※ こちらであれば「1日に3件詰め込めません」という相談に読めます。

ケース2
1記事目の制作後、翌日以降に2記事目を完成させている

諸々の前提条件が分からない以上、的外れな回答を避けることは難しいのですが、精いっぱい想像してみます。

ケース1の場合

先ほど米印(※)に記したように「1日に3件詰め込めません」という意図であれば、回答は執筆速度が速くなるまで〝3件以上の詰め込み〟を保留してはどうかとなります。そもそも「1日に3件こなす」を一時の指標としても、それは受ける仕事の性質が変わったとたん指標として機能を失うからです。

自身の仕事力を評価する物差しとしては、よく見かける「時間あたりの労働対収入」や「日あたり / 週あたりの労働対収入」のほうが機能を発揮しそうです。


もし「1日に3件以上を詰め込みたいわけではないが、3件以上の同時進行ができない」という悩みであれば、回答はやや変わります。

「1記事目の制作後、同日に2記事目を完成させている」場合、基本的なサイクルは以下のようになるものと思います。

  1. 1記事目を制作して寝かせ、同日に2記事目を制作して寝かせる(ここで一日終了)
  2. 翌日に1記事目の確認して納品し、そのあとに2記事目を確認して納品
  3. 上記、抱える案件を終えるまで繰り返し

上記の場合、このサイクルが3件以上だと成立しない理由があるとすれば「納期が短すぎる」以外に思い浮かびませんでした。納期に問題がないなら、下記のような構成が成立するように思うからです。

  1. クライアントAの記事を制作、クライアントBの記事を制作
  2. 翌日に両方確認して納品後、クライアントA&Cの記事を制作
  3. 翌日に両方確認して納品後、クライアントB&Cの記事を制作
  4. 翌日に両方確認して納品後、クライアントA&Bの記事を制作

納期以外に考えるとするなら「案件の分野が3つを超えると混乱する」といった要因も挙げられますが、これは受ける案件の分野を絞れば解消できる問題です。

上記、いずれも解決にならないなら「寝かせず見直し」が解決策になりそうです。

ある程度、ライティングに慣れているなら当日見直しでも品質は担保できると考えています。業務の流れを調整すれば、歪なサイクルになることもないはずです。

サイクルの組み方は自由度が高いため、あまり例示に意味はないですが……

  1. 1記事目を制作し、執筆時の慣性を利用して息切れするまで2記事目を執筆
  2. 息切れ中に音読機能等を使い、できる限り負担を減らしつつ1記事目を推敲・納品(1記事目終了)
  3. 2記事目を仕上げ、寝かせる(ここで一日終了)
  4. 翌日に確認・納品して3記事目に取りかかる

わたしの感覚では、音読機能を利用した推敲を取り入れると負担が減るように思えるため、未実践ならぜひ試してみてください。

ケース2の場合

「1記事目の制作後、翌日以降に2記事目を完成させている」場合にも、先ほどと言えることはほぼ変わらず、納期が短い場合を除き3件以上の同時進行が不能になる可能性を見いだせませんでした。

  1. A記事を制作、寝かせる(一日終了)
  2. A記事を確認・納品し、B記事を制作して寝かせる(一日終了)
  3. B記事を確認・納品し、C記事を制作して寝かせる(一日終了)

納期に問題がなければ、上記のサイクルが成立すると思うからです。実際、わたしの仕事サイクルも似たような構造です。

もしも納期に問題があるならば、一度納期にゆとりをいただけるよう交渉してみてはいかがでしょうか。「それでは収入面に支障が出る」というなら、G.K.さんが提供できる価値と受注単価のバランスが正常なのか(適正報酬をいただけているのか)熟考してみてください。

その結果、ご自身の技術に対する受注単価が低いと感じるなら、本質的な問題は「3件以上の同時並行ができない」以外にあるということです。

あまりクリーンヒットした感覚はありませんが、ご参考になれば幸いです。

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