コピーライティングと記事執筆との関わり方について伺いたいです。
以前、藤原さんの「SEOライターであっても、コピーライティングは学んだ方がいい」とのツイートを拝見いたしました。
コピーライティングを学んだ方が良いと言うご意見には納得ですが、SEO記事を書く際、コピーライティングを駆使した文章にしてしまうと、コテコテの文章になってしまい、かえって読まれないような気がしています。
言い方は悪いですが、情報弱者や精神が不安定な人にしか刺さらない文章といいますか。
現に「○名の方にご購入いただいてます」みたいな文章をみた瞬間に嫌悪感を示すと言う意見もみかけました。
そこで質問ですが、藤原さんは記事執筆をされる際、コピーライティングはどの程度意識されていますか?
また、もしコテコテでコピーライティングを駆使しまくった文章にならないよう、気を付けてらっしゃることもあればお聞きしたいです。
I. J.さん
※ここではコピーライティングをセールスコピーライティング(売るためのライティング)として扱います。
おっしゃる意味、よく理解できます。
ただ、僕は「煽る技術」ではなく「魅せる技術」を身につける大切さを共有したく思い、ツイートしたものと記憶しています。
端的に言うと、セールスコピーライティングとは読者をわくわくさせて、あるいは気づきを与えて行動を誘起するための技術です。
少なくとも、僕のツイートには上記の認識で使っています。
その商品が必要ではない人に対し、煽って煽って売りつける技術を指して呼んでいるわけではありません。
今、I. J.さんもWebライターとして活動されているなら、SEO記事を制作するなかで気づかぬ間にセールスコピーライティングを使っているかもしれません。
どういうことか、SEO記事の制作を例にしてご説明します。
藤原君、今回は【太陽光発電投資 副業】のキーワードでSEO記事を書いてくれる?
承知しました。
できれば、読者さんにうちの商品「太陽光ピカピカファンド」を宣伝してね。
太陽光ピカピカファンドを購入すると〝複数いる出資者の一人〟となり、間接的に太陽光発電事業へ投資できる。
- 設備運用は出資先の企業が行うため、投資以降の出資者の手間はゼロ
- 最低投資額は太陽光発電投資の50分の1
※太陽光ピカピカファンドは架空の商品です。
えーっと、今回の想定読者は「太陽光発電投資を副業で始めたい」と考えている人だな。
太陽光発電投資は、設備運用中に管理やメンテナンスの手間がかかるから、基本的には専門業者に委託することになりそう。
委託先は自身で探すことになるから、どうしてもある程度の手間はかかるよな…‥
あと、投資のために事業用設備を運用するから、初期投資額は1,000万円以上。
融資はほぼ必須。借金をしながら副業することにリスクを感じる人もいそうだな。
ということは……
・できる限り手間をかけたくない
・借金はしたくない
・でも副業として太陽光発電投資を始めたい
こんな切り口で【太陽光発電投資 副業】の読者へ太陽光ピカピカファンドをおすすめできそう。
もともと「副業として太陽光発電投資を始めたい」と思っていた読者に新たな〝気づき〟を与え、太陽光ピカピカファンドをおすすめする導線が見えてきました。
「手間がかからず借金も負わない、手軽な太陽光発電投資があります」
これが、太陽光ピカピカファンドを認知させて購買を促すトリガー、すなわちセールスコピーとして機能すると思うのですがいかがでしょうか。SEO記事の締めとして、この文言を添えて太陽光ピカピカファンドの案内リンクを載せても、おっしゃるようなコテコテ感は出ないのではないかと思います。
へえ、そんな選択肢もあるんだ。
これなら無理なく副業として取り組めそうだから、太陽光ピカピカファンドをやってみようかな。
「THE・セールスコピー」といった言い回しでなくても、上記のように感じてもらえたならセールスコピーだと言えるはずです。
質問文にあったような〝煽り〟は読者の背景を洞察しておらず、読者に気づきを与えるための導線を引かずに売り込むからこそ、嫌悪感につながるのだと思います。
- 太陽光ピカピカファンドなら、いっぱい稼げる!
- 今すぐ行動できる人だけが成功をつかめます!
- 先着10名様限定で出資権をご案内します!
- 締め切りは○月○日○時!最後のオファーです!
こんな文言だけ並べるものは、たしかに嫌悪感を覚えますね。
なお、今回はSEO記事に生かせるコピーライティングということでお話をしましたが、ランディングページだとまた話は少し変わると思っていまして。
ランディングページは広告で人を集めますから、上位表示を狙った構成にする必要がありません。
よって、売るために最適と思われる記事構成を練りつつ、今回述べたような「これこそ私が求めていたものでは?」と思わせるライティングを多分に盛り込んでいきます。
ご参考になれば幸いです。