(藤原の主張では)FBに反応をすべきとのことでしたが、メールの文章量が多くなるとクライアント様にコミュニケーションコストがかかると思われないか不安です。
(先日FBをいただいた際にこのように感じて、「それぞれ承知しました。」で済ませてしまいました。)
細かいコミュニケーションをとりたいですがクライアントの負担になってはいけないとも思うので、FBに限らず、丁寧なコミュニケーションとコストのバランスが難しいです。同じように、気になった点をどこまで聞いたら良いのか?と最近悩んでいます。
Saya(@saya_38ster)さん
まず、質問にあったような「それぞれ承知しました」という返信は、これ自体が悪いものではありません。
結局、言葉の受け手であるクライアントが、Sayaさんの返事に対して「この人はこちらの意図を分かってくれる方だ」と思ってくれるなら、それが正解だからです。
そのうえで、細かいコミュニケーションに切り替えたほうが良いのか、相手の負担をどのように推し量るべきかといった点にお答えします。
結論から言うと、“自分で解決 or 質問すべき” の判断基準は、「自分では時間をかけても明確な答えが分からなければ聞く」で良いかと。そのうえで、僕は「この人に返信するの、無駄に時間を食うんだよな」と思わせないことが重要だと思っています。
自身の基準で恐縮ですが、過剰な時間を食うタイプのメッセージは以下のようなやり取りです。
- 質問が何個あるのか分からない
- こちらに何を答えて欲しいのか分からない
- その質問を、自身はどのように捉えているのか分からない
まず、質問は何個あるのか提示するほうが、答える側の負担は軽減されます。最初に「〇つ質問がございます」と触れることで、メッセージの読解に要する時間はずいぶんと減るでしょう。
つぎに、質問の数を提示すると同時に、何を答えて欲しいのか明示することを推奨します。たとえば、以下の質問を読んだとき、どちらが返信に負担をかけず済みそうでしょうか?
- ○○の記事は、誰を想定読者に設定すると良いでしょうか?
- ○○の記事は、○○(読者像A)と○○(読者像B)のどちらを想定読者にするイメージでしょうか? より近いほうをお教えいただけますと幸いです。
1の質問も悪くはありませんが、2と比べれば回答のしやすさは大きく劣ります。
最後に “質問したこと” に対して、自身はどのように考えているのか開示することを意識してください。「私は〇〇だと思っているのですが」と自身の考えを伝えることで、自身の考えが正しいものであったとき、先方は「その認識でOKです」と容易に回答が可能です。
ここまでにご説明した3点(以下に再掲)を押さえれば、無駄に時間を食う質問にはなりづらいため、こちらの疑問を解消しつつ相手に負担を与えないコミュニケーションになるはずです。
- 質問の数を伝える
- 何を答えて欲しいのか伝える
- 質問したことに対する、自分の考えを述べる
すべてのポイントを意識すれば、「この人は初心者だ」とか「コミュニケーションコストがかかる」といったネガティブな印象を与えることは少ないように思います。
ご参考になれば幸いです。