WEBライターの収入に直結する要素は、ライティング力でも単価交渉術でもなく「提案の突破力」です。

しかし、クライアント側として記事制作を募集したとき、この人に依頼したいと思わせる提案文はなかなか届きません。

そこで、今回は提案の難度が高い「募集ジャンルの実績なし」の状態を想定して、どのような提案文を作って営業をかければ良いのかご説明します。

この記事の目次(クリックで飛びます)

1.営業力の低いWEBライターは提案文をテンプレ化してしまう

大前提として、営業をかけるときに送る提案文をテンプレ化してはいけません。

よほど使い回しの上手いライターでなければ、テンプレ化された提案文なのか否かは、メッセージを2,3行読めばすぐに分かります。

よくあるテンプレ提案文の一例をお見せします。

(1)WEBライターの魅力が伝わらないテンプレ提案文の一例

はじめまして、WEBライターの〇〇と申します。

2013年に食品企業からWEBライターへ転職し、幅広いジャンルの記事を執筆してきました。現在は、仮想通貨やダイエットの記事制作をメインに、ライティングのお仕事をしています。

執筆の際は、読みやすさと正確さを心がけており、SEOはもちろん内容を重視した記事を書くことが可能です。以下、参考にしていただきたい記事リンクです。

・BTC(ビットコイン)は今後どうなるの?
http://~~~~

・ダイエット中に焼肉を食べるのはNGである3つの理由
http://~~~~

この提案文は、僕が「再エネの記事を書けるライター」を募集していたときに届いたもの。良く言えば汎用性の高い提案文、悪く言えばよく見るテンプレ提案文です。

(2)テンプレ提案文が営業力に欠ける理由

先ほどの提案文、最初から最後まで再エネに一切触れていないので、そもそも募集内容を読んでいるのかどうかすら分かりません。これは依頼側にとって大きな不安要素です。

また、仮想通貨やダイエットについて書いて欲しいわけではないので、提示された記事リンクは開きませんでした。

テンプレっぽさのある提案文でも、提示された記事が再エネ関連のものなら確認しますが、この時点で何もヒットしていないので依頼候補から外します。

(3)実績ゼロ=営業できないわけじゃない

ここで「再エネの実績がないのだから仕方ないじゃん」と開き直るのはご法度。再エネの記事制作をしたことがなくても、魅力的な提案文はいくらでも考えられます。

早速、以下の2つを押さえて提案文を再考してみましょう。

  • 募集内容を理解していると伝える
  • 再エネに関心を持っていると伝える
  • 経歴の列挙を強みに変換して伝える

2.本気で営業をかけるWEBライターの提案文

再エネの記事制作に提案すると仮定して、僕ならどうするか提案文を考えました。先ほどの提案文と以下の提案文を見比べてみてください。

(1)営業力を爆上げする提案文に改良してみた

初めまして、ライターの藤原と申します。

再エネに関心があり「環境ビジネスオンライン」を購読しているため、知見を活かせるのではと考えて応募いたしました。

再エネ関連の記事制作は経験がないものの、普段から分野をまたいでライティングをお任せいただいており、メディアに応じたテイストで記事を仕上げられるかと存じます、

ジャンルこそ違いますが、以下の記事が文章力の参考になれば幸いです。

・BTC(ビットコイン)は今後どうなるの?
http://~~~~

・ダイエット中に焼肉を食べるのはNGである3つの理由
http://~~~~

(2)「WEBライターと再エネの接点」を作る一文

ミソは、名乗った直後の一文。「再エネに関心があり~」に続くニュース購読のアピールです。この一文に登場する環境ビジネスオンラインというのは、再エネに携わる人なら大半は知っているオンラインメディアの名前です。

環境ビジネスオンラインではなく、ITmediaでもソーラージャーナルでも何でも良いのですが、とにかく募集内容に関連する「更新頻度の高いメディア」を読んでいるのだと伝えます。もちろん、嘘はいけないので応募前に実際に読んでください。

これで、再エネの記事を書いたことのないライターであっても、再エネとの接点を作れるためアピールポイントになるのです。

また、最初に提示したテンプレ提案文とは異なり、募集内容を理解したうえで営業をかけている姿勢も伝わってきます。

(3)多くの執筆経験を「WEBライターの強み」に変換する

テンプレ提案文では、ライターとして幅広いジャンルに携わってきたのだと伝えていました。このようなアピール方法では強みが伝わりません。

多くの分野で記事を制作したのだと伝えるのは、就活の面接で「いろんなバイトをしてきました」と言っているようなもの。

肝心なポイントである、場数を踏んだことによる対応力の高さは、全くアピールできていないのです。そこで、改良した提案文では「メディアのテイストに合わせられる」と言い換えて、1つの武器として伝わるよう変更しました。

(4)関連性の低い過去記事は文章力の参考材料として添付

再エネの記事制作をお願いしたいところに、仮想通貨やダイエットの記事をババっと並べられても困ります。再エネに対する知識量はそこから読み取れないので、提示された記事を何の参考にすれば良いのか分かりません。

しかし、今回は再エネに関する過去実績がないために、関連性の低い記事を提示するほかありませんでした。こういった場合、僕は文章力の参考にして欲しいのだと伝えています。

「文章力の参考にしてください」と、取って欲しいアクションを明確に言い渡すことで、なぜ再エネに関係のない記事を提示したのか理解してもらうためです。

提案文に過去記事を載せれば、何を言わずともクライアントが参考にするだろうと思い込んではいけません。

3.まとめ

収入を高める方法として、文章のテクニック論や単価交渉術ばかりが語られるものの、仕事を獲得できなければその議論に加わる土俵にすら上がれません。

WEBライターとしてバリバリ稼ぐスタート地点は、とにかく魅力的な提案文を書き続けることです。

クラウドソーシングだけでなく、SNSやメディアでの直営業など場面を問わず成果が出た提案文の考え方なので、ぜひ参考にしてみてください。