本書『副業出版』は、筆者の事業収入のうち約3割を占める「Kindle出版」の全容を明かす内容です。

飯のタネであるにもかかわらず、あえてライバルの登場を助長する一冊を出版することには理由があります。

もっと内容が濃くて重い、読後感ずっしりのKindle作品を読みたい

という、いち読書好きとしての欲求が動機です。

「読書体験の向上」と「飯のタネの一部」をてんびんにかけたとき、どうしても読書体験を切り捨てられなかったのです。

同時に「いい読み物を提供してもらいたい」というエゴを通すなら、書き手に相応の利益があるべき……とも思いました。

よって本書には、フリーランスあがりの一人社長である筆者が有する、Kindle出版を事業に活かすための全知識を盛り込んでいます。

個人事業主が「集客・収入・ブランディング」の観点から本業を強化する

ことを目的とした本書は、商業出版のように声がかかることを期待する〝待つ出版〟ではなく、本業のかたわら能動的に取り組めるといった意味で〝副業出版〟と名づけました。

本書が想定する読者像は広くありません。

・ 成長鈍化を覆す “意外な一手” を探してる
・ 自動集客の強化、経路拡大に着手したい
・ ストック収入の構築に手間取っている
・ 価値観が近しい人材とつながりたい

上記に当てはまる個人事業主が対象です。

「出版自体が夢です」
「小遣い稼ぎのための出版をやりたい」

といった短距離走の理想を叶える方法でないことを事前にお詫び申し上げます。わたし自身、出版を通過点とする方以外に有用なアドバイスを届ける自信がないのです。

一方、出版を本業にかけ算したい個人事業主の皆さんには、学びあるノウハウを提供できると思っています。

本書『副業出版』を一文であらわすと

あなたの一次情報を土台にした、読者・著者双方に価値がもたらされる電子出版

をわかりやすく分解して説明した一冊です。

第一線で奮闘する人から生まれる、魂を込めてつくられた一冊が面白くないはずありません。ぜひ、あなたの魅力が詰まった大作を世に出すサポートをさせてください。

全読者の役に立つ情報であるものの〝本書に入れると邪魔なもの〟を読者限定の特典としました。書籍内に記載したパスコードを特設ページに入力すれば、アドレス等の登録を行うことなく特典を閲覧できます。

Kindleに限らず、書籍において表紙は〝顔〟です。表紙が目を引くものであるほど「内容が気になる」状態をつくりやすくなり、それが結果的に「より売れる」状況をつくります。

以上の理由から、私は表紙作成をプロのデザイナーに依頼してきました。

しかし、プロに依頼したからといって自動的に最高の表紙が納品されるわけではありません。誰にどのような内容を届けるための書籍なのか、著者の心のうちをデザイナーに共有しなければ「見た目がいい」だけの画像が納品されるのです。

読後、著者となる皆さまがそのような悲劇に遭わないよう、わたしがどのような指示書をデザイナーと共有し、コミュニケーションを交わしているのか資料化したものを特典としました。

最初に納品された表紙が、どのような過程をたどり最終版になるのか

を時系列で追体験していただければと存じます。

EPUBに変換するまえの原稿データ（メモ帳データ）や画像、サンプル表紙画像をダウンロードし、実際にツールを使用してEPUB作成の流れを体験していただけます。

Kindleを制作するにあたり、EPUB作成はもっとも面倒（ややこしい）工程であるため、その心理的ハードルを下げていただけるよう本コーナーをご用意しました。

事前に体験しておいたから、無駄に時間を消耗しなかった

とご自身の出版時に感じていただければ幸いです。

本書『副業出版』をより多くの読者へ届けるため、どのような行動をとっていたのか共有いたします。

手応えのあった取り組みも、手応えが乏しかった取り組みも掲載している（出版後も追記予定）ため、ご自身が副業出版を実践する際のヒントにしていただければ幸いです。

・ツイッター
・ブログ
・プレスリリース

書籍配信当初から、上記3項目に関する販促活動は閲覧可能です。

序　章『著者が経験した副業出版の効果』

印税収入をはじめ、副業出版が事業活動へもたらした効果を３つの観点から紹介しています。

第１章『やはり、副業出版も準備が９割』

副業出版の成否を決める〈企画立案・読者設定・目次作成・経路確保〉の理解を深めていただく章です。

第２章『読ませる、納得させる文章技術』

企画を余すところなく言語化し、読者に完読してもらうために習得したい文章技術について解説した章です。

第３章『出版を焦らず「編集者」になる』

書き上げた原稿の粗を探し、初稿にあるメッセージの矛盾や誤解を招く表現、誤字脱字を減らす方法を解説した章です。

第４章『出版物の売上を最大化する戦術』

出版する書籍を〈表紙・魅せ方・タイトルの引き・検索キーワード・告知方法〉の観点から「より売れる」状態にするための手法を述べた章です。

第５章『KDP登録～原稿のEPUB化』

Amazonのセルフ出版サービスであるKDPのアカウント開設、出版書籍の登録方法や原稿データのEPUB化（電子書籍化）について解説した章です。

第６章『出版直後にとるべきアクション』

出版後に実践することで売れ行きが伸びる行動の具体例を紹介した章です。

第７章『副業出版：ツイッター運用編』

ツイッター運用のプロではない筆者が、どのようにして事業活動の支えとなるツイッターアカウントを保有し、副業出版に役立てているのか解説した章です。

第８章『よくある疑問と回答』

副業出版にあたり、抱きがちな疑問とその回答を記した章です。

第９章『特典（おまけ）』

特設サイトのURL・PASSを記載した章です。

『個人事業主の売上を増やす「副業出版」の手引き書』をきっかけに、あなたが副業出版を果たした際にはぜひご報告ください。お祝いのメッセージをお送りいたします。

あなたの著書の読者として作品を拝読できる日を待ち遠しく思います。