2020年からライター未経験者の支援を始め、数名をライティング経験ゼロの状態から「Web媒体に寄稿してお金をいただけるレベル」に導いてきました。
その経験から得た、ライティング技術を効率的に習得する、最もシンプルな勉強法を解説します。
筆者も小さな講座を運営していますから、ゴリゴリと講座やスクールを勧めても良いのですが、過去の自身のように「勉強にかけられる資金が少ない」という方に届けば幸甚です。
また、わたしも美容師のかたわらライティング技術を独学し、Webライターとして独立するに至っています。同じ独学の道を進む者として、精一杯のお手伝いができればと思います。
この記事の執筆者

2018年からフリーランスライターとして主に法人メディアの記事制作に従事。
ランサーズ株式会社より「ランサーオブザイヤー2021」を受賞。大和出版『文章起業』など文章を題材にした著書複数。2022年からYouTube運営に注力。
―― 2021年3月
ランサーズ株式会社より、ランサーオブザイヤー2021をいただきました。
画面中央にいらっしゃる「遠藤さん」は、Webライターを始めて一年ほどで表彰式に呼ばれるほど成果を挙げているそう。どんどん新しく、素敵なライターさんが誕生しています。「2022年から独学」もまったく遅くありません。
低予算、かつ効率的な独学には「本」を推奨

予算を抑えつつ、効率良くライティングを独学するなら「本」を活用してください。まずはネット上にあるSNS投稿やブログ記事のノウハウよりも、本から学んでほしいのです。
- 実績ある著者から学べる
- 情報が体系的にまとまっている
- 読者のレビューから品質が予測できる
本にはこれらの特性があり、略歴不明の発信者が公開するコンテンツよりも粗悪な情報である可能性が低いのです。数千円の支出ができるなら、このあと当ブログを閉じて名著と呼ばれるライティング関連の書籍を手に取ってください。
ライティングの勉強に使える書籍は、当ブログの『現役著者が(ライバルだけど)おすすめのWebライター必読本を紹介する。』にまとめておきました。
ただし「ライティング技術を勉強するための本」と「Webライターの稼ぎ方を学ぶための本」は、似て非なる存在です。わたし自身、後者に該当する本の少なさに困った過去があるため、Webライターとして高収入を目指すための書籍をつくりました。紙書籍もKindleもありますから、お気に召したほうを独学のお供にしてください。
多いものだとAmazonレビューは200件を超えており、おおむね良い評価をいただいています。ライティング技術を身につけたあと、もう少し〝稼ぐ〟に重点を置いた読み物が欲しくなったときには、ぜひご一読ください。
Webライターの世界でも「見て盗む」は有効
職人の世界には「見て盗む」といった風習があります。少々古臭い考えにも思えますが、実はWebライターにも通用する考え方です。教材のために出費をしたくない場合は、つぎの手順を踏んでライティング技術を盗んでみてください。
- 日々、読みやすいWeb記事をストック
- 目を通して「なぜ読みやすいか」を観察
- 読みやすい文章の特徴をリスト化しておく
この手順を踏み、読みやすい文章の特徴をリスト化しておけば、文章を書くときにリストが「読みやすさチェックシート」として機能します。リストが長くなるほど、あなたの文章は読みやすく洗練されていくはずです。
そして、リストの確認を繰り返すうちに、チェックシートの内容はあなたの〝常識〟として頭脳へ格納されます。半年もすれば、リストを見ることなく読みやすい文章を書ける状態になっていることでしょう。
こちらは、わたしが過去に作成していた「読みやすさチェックシート」を記事化したものです。ご参考になれば幸いです。
一件、Webライターの仕事を体験する

本を読んだり、見て盗んだりといった、緊張感のない勉強には限度があります。
いわば「試験を受けない前提の試験勉強」を続けている状態だからです。半月も勉強を続ければ、あまり前進を感じられなくなると思います。
そこで、打開策を提案します。ライティングの勉強を退屈に感じ始めたころ、頭に詰めた知識を頼りに仕事をこなしてみてください。これが最短独学のポイントです。
自信過剰なほうが心配ですから「恐るおそる」の状態で問題ありません。クラウドソーシングに登録して、Webライターとして初仕事を受けてほしいのです。
クラウドソーシングの最大手『ランサーズ』と『クラウドワークス』の登録方法、仕事探しや応募手順については以下にまとめています。本記事の読了後、こちらも軽く目を通してみてください。
独学のモチベーションが一段階上がる
初仕事は上手くいくかもしれませんし、上手くいかないかもしれません。
周囲からエピソードを聞くかぎり「悔しい思いをした」というケースが多いようですが、あなたはどうでしょうか。記事末尾にコメント欄を新設したので、気が向いたときにご報告ください。
いずれにせよ、独学には良い働きがあります。「勉強した内容が活きた」としても「全然通用しなかった」としても、ぼんやりと〝学びのツボ〟が見えてくるのです。とんちんかんなノウハウ、実践したら成果につながりそうなノウハウ、ネット上に転がる多種多様な情報を目利きできるようになっているはずです。
目利きができるようになれば、あとはSNS投稿なりブログ記事なりを参考にしても問題ありません。
初仕事前の状態なら、嘘っぱちの情報にもやすやすと騙されていたはずですが、もうそんなあなたではありません。怪しい発信のなかに本質を見つけたり、親切そうな皮を被ったホラ吹きに出会ったり、新しい独学の世界が待っているはずです。
本格的にライターの仕事を受注する
とくに初仕事で痛い思いをした人ほど、足りなかった部分を必死に勉強して補います。「もう痛い思いをすることはない」とは決して言えませんが、プロライターとしてスタート地点に立つ準備は整っているはずです。
本格的にライターの仕事を受注すれば、きっと多くの苦労や後悔と直面することになります。しかし、数歩先を走っているライターとして、いまから同じ道を行くあなたに自信を持って言います。
Webライターは楽しいし、やりがいがあるし、お金もちゃんと稼げる仕事です。
もちろんスキルアップは不可欠ですが、一度「勉強するほど対価が増える」という体験をすれば、学習は苦ではなくなってきます。
最短を進むなら「〇〇してくれる講座」を推奨

Webライター初心者を対象とした講座も多く、わたしも初心者のころは参加するか否か迷いました。ただ、最終的に独学の道を貫いた立場から申し上げると、講座は「限りなく最短を進みたい」と思う場合にのみ活用すれば良いと思います。
そして、最短を進みたいWebライター志望者の方には、双方向のやり取りができる講座を推奨します。書いた記事の添削をしてもらえたり、キャリアの相談に乗ってもらえたり、営業メールの良し悪しを判断してもらえたり、そうやって〝自分に時間を割いてくれる講座〟が理想です。
わたし自身、ライター講座を受講した経験がないため、またの機会に「受講して良かったライター講座」をアンケート調査する所存です。
まとめ
勉強を重ねて案件を受け、またレベルアップのために勉強を繰り返すループに入れば、少しずつ実力が向上して売上も伸びていきます。
向上心さえあれば月収10万、20万、30万円と拡大可能な事業ですから、独学であることが不利に働く性質の仕事ではありません。本記事に含まれない〝あなたならではの独学方法〟がありましたら、ぜひコメント欄でご教授ください。
また、役に立ったと感じていただけたら、SNSやブログでご紹介いただけると幸いです。