美容師として働くことが辛くなり、Webライターとして独立した藤原です。
副業ライターの期間もあわせると、この記事を書いている時点でWebライターは歴5年。そろそろ中堅を名乗っても良いのでは、などと思います。
さて、巷では「ライターはマジきつい」とか「ライターの仕事つらい」とか、ネガティブな話題が飛び交っています。フリーライターを目指している方、フリーになったばかりの方は、実際のところどうなのか気になりますよね?
今回は、ライターの仕事で「つらい」と感じたこと、ぶっちゃけて話していきます。
1.ライターの仕事で「つらい」と感じたこと、正直に言います
大前提として、僕はライターの仕事が好きで好きでたまりません。文章を書いてお客さまに喜んでいただくこと、記事を通じて読者さんに関われることに “やりがい” を感じています。
そんな僕でも、ライターの仕事を続けるなかで、つらいと感じることが数多くありました。
(1)ぜんぜん仕事がなくて貯金を切り崩した
専業ライターとして独立して、最初の1ヶ月は月収2~3万円でした。「準備万端な状態で独立!」というわけではなく、限りなく見切り発車に近いスタートです。
当時は彼女と同棲しており、生活費は僕負担だったので2~3万円の収入では足りず。美容師時代に貯めていたお金を切り崩し、生活費に充てるという愚策で乗り切りました。
教訓:ある程度、仕事を確保した状態で独立すべし。
(2)20記事も納品したのにクライアントが音信不通
独立してしばらく経ったころ、SNSで知り合った編集者の方に「20記事くらい記事制作を任せたい」と依頼をいただきました。当時、スケジュールには余裕があったので、そのまま問題ないですよと二つ返事で引き受けたのです。
記事内容が専門性の高いテーマだったため、四苦八苦しつつ何とか20記事を書き上げたのちに納品。しかし「〇〇さん、藤原です。20記事あがりました」と連絡するも、一向に返信がありません。

などと思いながら、しばらく待機しました。ずいぶん、本当にずいぶんと待機したんです。
でも、もう限界。鬼のようにチャットワークをピコンピコンと鳴らしてやりました。長き夜を越え、回収完了。
教訓:温厚さが取柄でも、お金の回収時はサイコパスになろう。
(3)「何か違うから書き直して」って言われたとき
未経験からライターを始める人が多いように、未経験から編集者になる人も多いようです。そういった方とお仕事をするとき、具体性のない修正依頼をお願いされるケースがままあります。
ババっと大雑把に赤を入れられ、おもむろに「何か違うから書き直して」と言われるんです。




これが大変。どのように直せば良いのかヒントすら与えられないので、修正の再修正、再修正の再々修正になるケースがあるわけです。
「すみません。これ以上、具体性のない修正にはお応えできません」みたいなことをお伝えして、報酬を受け取らずにお断りしました。あのころは、力量不足で申し訳ございませんでした。
教訓:修正回数の上限は事前に決める。絶対に。
(4)低単価な仕事ばかりで売上が増えない
低単価な仕事ばかりで「Web内職状態」になるケース。未経験からライターになった人は、あるある代表例だと思います。
僕は、アダルトビデオのタイトルリライト、1件10円くらいの仕事からスタートしました。そのほか、文字単価0.1円のマッチングアプリ記事も書いたし、記事単価100円のアニメ解説記事も書きました。
うーんんっ、安すぎる!!
これは、要するに自分の代わりとなるライターが多いから、安く買い叩かれているんです。そこそこの報酬をいただける仕事をしたいなら、「自分はこんなレアな知識・能力を持っています」とアピールしましょう。




とかね。
一見すると難しそうな分野も、何十冊か書籍を読めばある程度は詳しくなれます。高難度だからと、みんなが避けるようなジャンルの仕事は高単価なケースが多々ありますから、そういったスキマを狙っていきましょ。
教訓:難しいテーマ、斬新な切り口で記事制作ができれば収入は伸びる。
(5)1年続くはずのプロジェクトが一瞬で頓挫
よくあるんです。「このプロジェクト、1年以上続くので参画していただきたい」と言われて、参加後まもなく頓挫するというケースが。
理由はさまざま。
- 頼りにしていたディレクターが飛んだ
- 経営トップの意向により事業変更
- 「長期計画」という誘い文句でライターを集めていた
初期費用をガッツリかけて、地に足をつけて取り組むリアルビジネスとは異なり、ネット事業は参入も撤退も気軽に行えます。だから、1年後に同じ仕事が続いているなんて思わないでください。
長期目線でクライアントをお付き合いするのは大切ですが、長期計画という言葉は話半分に聞いておいたほうが良いんです。
教訓:Webメディア運用はいつ頓挫するか分からない。
2.まとめ
ライターのお仕事のつらさを語りましたが、ライターはやりがいのある仕事ですし、スキルを高めれば稼げます。
自力で確定申告をしたり、孤独だったり大変な要素は数多くあるものの、僕はライターとして今日も明日も明後日も、最高の文章を追求して仕事を続けていると思います。