編集者にたくさん修正されて、「わたし文章下手なんだな」と落ち込んだ経験ありませんか?
もし、そんな辛い思いを減らせる “Webライティングのテンプレート” があるなら、いますぐ知りたいですよね。

今回は、初心者ライターに伝えたい、Webライティングに使える「テンプレート+例え話」についてご説明します。
覚えて、真似して、使うだけ。確実に “評価される文章” を生み出せるようになります。
1.Webライティングが上達する2種類のテンプレート
Webライティングは「読者が負担なく読める文章」を意識する必要があります。
なぜなら、知識提供を目的とするWebメディアは、“読む行為” を楽しむために読者が訪問するわけではないからです。
読者が欲しいのは、気の利いた言い回しではなく、分かりやすく納得感のある情報。
そして、分かりやすく納得感のある情報提供は、以下のテンプレート2つを使えば誰でも再現可能です。
- 全体から個別、抽象から具体
- PREP法(要点→理由→例示→要点)
読者へ何か教えるときは「全体から個別、抽象から具体」を使い、読者を納得させるときは「PREP法」を使うことで、読者に伝わる文章を書けるようになります。
(1)全体から個別、抽象から具体
読者に “読者が知らない知識” を教えるとき、Webライティングで意識して欲しい展開方法が「全体から個別、抽象から具体」です。
いまから、Webライティングが上達する2種類のテンプレートについてご説明します。
(これから説明する内容の全体像)
テンプレートの1つ目は〇〇。これは〜です。
(個別具体的な解説①)
テンプレートの2つ目は〇〇。これは〜です。
(個別具体的な解説②)
もう1つ、例をご紹介します。
筋力トレーニングの種目は、大きく2つに分けられます。
・無酸素運動
・有酸素運動
それぞれ、どのようなものか順番に解説します。
(これから説明する内容の全体像)
無酸素運動とは〜です。
(個別具体的な解説①)
有酸素運動とは〜です。
(個別具体的な解説②)
こうして記事の大枠を話し、”これから伝えることの全体像” を初めにイメージしてもらうことで、そのあとに続く詳細な話題を理解してもらいやすくなります。
(2)PREP法(要点→理由→例示→要点)
PREP法は、プレゼンテーションで活用されることの多い、文章構成の一手法。
以下4つの要素で構成されており、“読者の納得” を勝ち取りたいとき、PREP法は有効です。
- 要点(Point)
- 理由(Reason)
- 例示(Example)
- 要点(Point)
PREP法を活用すれば、分かりやすく簡潔な説明ができます。
具体的に、どう文章を構成すれば良いのか、例を交えつつご説明します。
「重要な局面で適切な判断ができない」と悩む人ほど、計画を立てることが大切です。(要点)
なぜなら、人はパニックに陥ったとき、計画がなくては冷静な判断を下せないからです。(理由)
たとえば、私たちが地震のとき、素早く出入り口を確保して机のしたに隠れるなど「的確な安全行動」を取れるのはどうしてでしょう?
これは、小中学生のころから、地震発生時を想定して避難訓練を行っており、発災時における一連の対応が “計画” として頭に叩き込まれているからです。(例示)
ですから、どんな状況でも「つぎは、こう行動すべきだ」と判断できるよう、事前に計画を立てることをおすすめします。(要点)
PREP法は、非常にシンプルな構成です。ただし、例示の部分に “読者が理解できない例示” を使ってしまうと、納得感は一気に失われます。
そのため、例示は読者の属性を考慮しつつ、読み手が「なるほど。そうだよね」と共感してくれるような内容を採用してください。
こちらも、もう1つ例を挙げます。
僕はWebライティングをもちいた情報発信に、やりがいを感じています。(要点)
なぜなら、僕が大好きな “文章表現” を通じて、多くの人から「ありがとう」の言葉をいただけるからです。(理由)
とくにやりがいを強く感じるのは、以下のような言葉で感謝を伝えてもらったときです。
・例の記事、読者から「悩みが解決した」と好評をいただいてます
・社内でも「藤原さんの記事は良い」と好評です(例示)
こういった体験を得られるため、僕はWebライティングをもちいた情報発信にやりがいを感じます。(要点)
いかがでしょうか? だらだらと話を展開されるより、スッとメッセージが届いたのではないかと思います。
読者へ何か教えるときは「全体から個別、抽象から具体」を使い、読者を納得させるときは「PREP法」を使って、読者に読んでもらえる文章を意識してみてください。
(3)テンプレート通りでは面白い記事を書けない
ここまで、Webライティングを上達させるテンプレートをご紹介しました。
いずれのテンプレートも、知識を提供したりメッセージを伝えたりするとき、非常に重宝するテクニックです。
ただし、テンプレートは「伝わる文章を書く」 という役割に長けている一方、「面白い文章を書く」という機能を持ち合わせていません。
面白い記事を書くには、どうすれば良いのでしょう?
2.面白い記事は “例え話” を駆使したWebライティング
結論から言うと、知的な面白さを感じさせる記事は “例え話” のチョイスが非常にうまい。そんなツイートを過去にもしました。
面白い記事は “例え話“ が秀逸。
— 藤原 将|神戸のライター(社長) (@fujihara_sho) March 28, 2020
過去に「このライターさんすげ。文章おもしろ〜」と感じた人は、みんな例え話のストックが膨大だった。
例え話のレパートリーが少ないライターって、タケコプターしか出せないドラえもんだからね。
そう考えると「ヤバ…例え話ストックしなきゃ」って焦るよね?
本来、クライアントワークで行うWebライティングは、面白さを追求するものではありません。
ですから、別に面白い記事を書けなくても良いんです。
しかし、面白い記事を書けるようになると、クライアントから重宝されます。「きみの文章、なんか他の人と違うよね」と、ファンになってくれるんです。
“あなた色のWebライティング” を身につけたいなら、この章も参考になるかと思います。




(1)どんな例え話が面白いの?
前提として、例え話は読み手にとって理解できる内容でなければ効果を発揮しません。
対面している相手に例え話を展開する場合、目の前の相手に絞って内容を考えれば良いため、例え話を考えることはさほど難しくないはずです。
しかし、記事を通じて読者に例え話を届ける場合、不特定多数の読者を相手にするため、広く認知された情報・知識の範囲内で例える必要があります。
- 読み手の9割は理解できるであろう内容
- 読者リテラシーを予想し、一歩踏み込んだ内容
1は必ず、2はできれば取り入れて欲しい条件です。
先ほど添付したツイートは “ドラえもん” という、ツイートの読み手の9割が知っているであろう話題を取り入れました。つまり、1はクリアしています。
しかし、読み手の層が幅広いと予想されるため、2は取り入れられませんでした。
読み手が社会人ばかりなら「出勤あるある」を例え話に取り入れたり、子育て世帯なら「子育てあるある」を例え話に取り入れたり……といったふうに、話の伝わる対象を絞っていくのが2の方法です。
想定される読み手が予想できる場合は、対象を絞って例え話を展開したほうが、より「なるほど。そういうことね!」と強い共感を誘えます。
(2)例え話も “トンマナ” を考慮すべき
例え話を取り入れつつライティングを進めることで、記事はずいぶんと面白くなります。
ただし、”寄稿先のメディアに合わせた切り口” の例え話を使ってください。
それこそ、真面目なメディアの記事を書くなら、例え話にドラえもんを起用すべきではありません。




例え話も、トンマナを意識すべき要素なのです。
3.まとめ
今回は、Webライティングに使える「テンプレート+例え話の法則」をご紹介しました。
覚えて、真似して、使うだけ。確実に “評価される文章” を生み出せるようになるので、今日から早速取り入れてみてください。