成功に再現性はありませんが、“失敗の回避“ に再現性はあります。

この記事を読んでいるあなたは、ミスを防ぐために失敗の先例から学ぼうとする熱心な人、あるいはすでに失敗をして落ち込んでいる過去の僕みたいな人でしょう。

今回は、僕がWebライティングを本業とするため独立した初年度、どんな失敗を経験したのかご紹介します。

「Webライティング業で、すっ転びたくない」というライターさんは、ぜひ読んでください。

1.僕がWebライティングを始めたころの失敗4つ

Webライティングを本業にするんだと決心し、思い切って独立した初年度は失敗ばかりでした。

  • 単価交渉に消極的すぎた
  • “来る仕事、拒まず” だった
  • 意思共有の不足が失態を招いた
  • 売掛金の回収に優しさが介入した

Webライティングは “商売” なのに、商売人としての自覚と覚悟が足りず、主体性のないまま仕事をしたことが全ての原因です。

失敗の具体的な内容、それぞれの問題に対する僕なりのアドバイスを順番にご説明します。

(1)単価交渉に消極的すぎた

僕は、もともと単価交渉が苦手でした。単価交渉をして、悪い反応が返ってくることを恐れていたからです。

  • 「調子に乗るなよ」と思われそう
  • 「じゃあ、切ります」と契約解除されそう

でも、単価交渉をしない期間が続くと、心に不調が出始めました。

「こんなに勉強して、提供できる知識・スキルを増やしても、僕の実生活は一向に豊かにならない……」と感じて、実力を磨く意義を見失ったのです。

聞くところによれば、僕以外にも多くのWebライターがこういった経験をしているとのこと。

まずは、単価交渉が “傲慢な振舞い“ ではないのだと認識する必要がありました。

失敗した僕からの一言

単価交渉とは、自分の実力にあわせて「私の適正価格はこれくらいです」と言い、いま提示されている報酬額を引き上げてもらうことです。

たとえば、大手のフィットネスジム『ゴームドジム』のパーソナルトレーニングは、トレーナーの知識や技術の習熟度にあわせて料金が変わります。

Webライティングの単価アップも、それと同じことです。

ただし、自身の適正価格が分からず、どのくらいの価格を提示すべきか分からないケースもあります。

こういった場合には、仲の良い同業者に「私のスキルだったら、どれくらいの単価が適正でしょうか」と、率直に相談するのも1つの方法。

本来、自分の値付けは自らすべきですが、ものさしを作るために一度くらい相談するのはアリです。

(2)”来る仕事、拒まず” だった

収入が途絶えることに強い不安を抱いていたため、スケジュールを詰めて忙しく働きました。

週7日、いつも12時間以上は文章を書いていたように思います。

当時は「たくさん仕事やってる俺、すげぇ」とか思っていたのですが、その実態は次々に依頼される安い仕事にあっぷあっぷと溺れているだけ。

あるとき、目の前に大きな仕事がやってきて「こんなチャンスを待っていた」と喜んだものの、スケジュールを確認すると限界まで予定が詰まっている状態。

なくなくお断りしたことを機に “本当にやりたい仕事” だけを請ける路線に変更しました。

失敗した僕からの一言

もしも、あなたが「やりがいのある仕事だけやって、高い報酬を貰いつつ働きたい」と思うなら、安い仕事を断らなければ道は拓けません。

「安い仕事は断る」という選択を取るのは、Webライティングの世界でも、それ以外(僕の知る限りエンジニアや美容師)の世界であっても、高単価な仕事を受注する人に共通するポイント。

ずっと断っていると、少しずつ「あの人は安い仕事をやらないからね……」と周囲に認知されて、やがて高単価の案件しか紹介されなくなるのです。

結果的に “あなたが断った安い仕事” は他の人が請けて、リソース不足を理由に “他の人が断った高単価な仕事” はあなたにやってくる好循環が生まれます。

(3)意思共有の不足が失態を招いた

忙しく仕事をしていたころ、ヒアリングに時間をかけられないまま初受注→記事制作を行うケースが増えていました。

当時は、クライアントワークの経験値が高くなったように錯覚し、どこかで「このフローでも問題なくやれるだろう」というおごりもあったのだと思います。

結論だけ言うと、全体的に “お客さまの満足度の水準“ が低下しているように感じ、リピート率は低下。

割いてくださった予算を回収できた様子ではあるものの、明らかにお客さまの期待を下回っていました。

失敗した僕からの一言

書いた記事が、クライアントに「発注額以上の効果をもたらしてくれた」と感じさせるものでなければ、次回以降の発注に繋がりません。

この “満足度の高さ“ を左右するのは、記事の制作前に行う意思共有の密度です。

  • 何を目的としたメディア運用なのか
  • 想定している読者はどんな層なのか
  • 記事の読者にどういったアクションをしてほしいのか

こういった認識を確認しなければ、あなたがライティングした記事はクライアントの求めていた記事からかけ離れたものになる恐れがあるのです。

(4)売掛金の回収に優しさが介入した

報酬の支払日になっても原稿料が振り込まれず、クライアントへ「支払いの件、どうなっていますか?」と尋ねなければならない場面があります。

独立当初、僕はこの行為に強い苦手意識を持っていたため、「小額だからいいか」といって見過ごそうとしました。

……が、あとから未払いを知った妻から「それ、絶対に回収しなさい」と指摘されて、お尻を叩かれながら「◯◯月の報酬、支払っていただけますか?」と連絡して解決しました。

失敗した僕からの一言

相手があきらかに支払いを渋っている場合、売掛金の回収時は心を鬼にして遂行してください。

以前、こういったツイートをしました。

僕の場合、納得できる理由がないにもかかわらず、ライティングの報酬を支払わない発注者には、しつこく電話・メッセージを送ります。

報酬が支払われないことも不服ですし、何より僕のつぎに新たな被害者が生まれるからです。

優しい性格ゆえに鬼電・鬼メッセージが難しいなら、Webライター仲間に相談したり、専門家に頼ったりしても大丈夫。

一度でも、支払いを渋る相手から売掛金を回収すれば、二度目から動じることなく淡々と対応できるようになります。

大きな勇気が必要なのは最初だけですから、泣き寝入りせずに頑張ってみてください。

2.まとめ

冒頭でも言った通り、成功に再現性はありませんが、“失敗の回避“ に再現性はあります。

この記事を読んでくださったあなたは、すでに失敗を回避するための答えを獲得しました。

  • 適時、報酬を適正価格へ引き上げてもらう
  • やりたい仕事以外、断る
  • みっちり意思共有を行う
  • 心を鬼にして売掛金を回収する

最初から、上記の通りにできるとは思いません。でも、常にこれらを頭の片隅に置いて行動すれば、大きく転んでしまう可能性は低くなります。

僕の実体験から生まれた失敗回避の方法、ぜひ活用してやってください。