ライティングの歴の浅い初心者Webライターのなかには、「リサーチが苦手です」という方が大勢います。

しかし、リサーチはライティングにおける最重要スキルです。

どれほど文章を上手く書けたとしても、内容がデタラメならWebライターとしては失格。リサーチこそ、ライティングのなかで一番時間をかける部分です。

今回は、歴5年のWebライターである僕が思う、ライティングのスピード・品質を高めるリサーチのコツをご紹介します。

クライアントの評価は爆上げ、単価の優遇はもちろん、自分の書いた文章に自信が持てるようになる方法です。

この記事の目次(クリックで飛びます)

1.ライティングのスピード・品質を高めるリサーチのコツ3つ

Webライターとして活動を始めたころ、ライティングが思うように進まない日ばかりだった僕は、速筆ブックライターとして有名な上阪徹さんの本に出合いました。

本書に記されている内容によれば、ライティングを滞りなく進めるには以下のポイントが重要とのこと。

  • ライティングに必要な素材を“十二分” に集める
  • ライティングは“誰が読むのか” を決めて進める

実際、これを意識しつつリサーチの方法を変えることで、ライティングスキルは飛躍的に高まりました。

ただ、このままでは抽象的なので、今日から実践できるよう具体的なアクションプランとして分解・解説していきます。

(1)ライティングで携わる分野の「書籍」を1,2冊購入

ライティングの際、いまから記事にするテーマについてのみネット検索をして、断片的に情報収集をしていませんか?

思い当たるなら、ライティングで携わる分野の書籍を1,2冊購入してください。

リサーチを効率的に進めるうえで、その分野の全体像を理解していることは必須条件だからです。

想像してください。読者は、知識を求めてあなたの書いた記事にたどり着き、そこから必要な情報を得ようとします。

つまり、Webライターは “読者にとっての先生” であり、正しく分かりやすい知識を与えることが本分なのです。

学校の先生が生徒に学問を教えるとき、繋がりのある分かりやすい解説ができるのは、その学問の全体像を把握しているからです。

知識を与える側である僕たちWebライターも、ライティングで携わる分野について全体像を捉えることが大切だと考えています。

全体像さえ把握しておけば、「この説明は、あの情報と合わせて伝えたほうが良さそうだ」といった、断片的な情報の切り貼りでは真似できない高度なライティングが可能となります。

(2)ライティングで携わる分野の「信頼できる情報源」をピックアップ

全体像の把握とともに、信頼できる情報源のピックアップも進めていきましょう。

ライティングは “情報の正確性” が命だからです。

  • 公的機関(官公庁)の公開資料
  • 大手調査機関の統計データ
  • 商品・サービスを販売する企業の製品ページ
  • 権威ある著者が執筆した書籍
  • 大手ニュースメディア※優先度は低め

僕の場合は、これらを「信頼できる情報源」としてライティングに活用しています。

もちろん、SEOを意識する以上は競合となる上位ページを参考にするものの、上位ページは “コンテンツの流れ・盛り込まれる情報の特徴” を抜き出す材料に過ぎません。

上位ページが正しく新しい情報を記載しているとは限らないので、ライティングを通じて読者に主張するメッセージの根拠は、すべて先ほどの情報源から裏取りをします。

たとえば、僕は金融・投資のジャンルを中心にライティングをしているため、以下のような機関の公開資料を参考にする機会が多め。

  • 国税庁
  • 厚生労働省
  • 総務省
  • 東京証券取引所
  • e-Gov(法令の引用)

これらの機関から情報を引用することで、ある程度の正確性が担保されるため、あちらこちらの上位ページを見つつ情報の真偽を確かめるよりリサーチにかける時間を短縮できます。

(3)記事制作前に「その記事を読む人」を明確にする

方向性を決めずにリサーチを進めると、たくさんの情報が集まってきます。

ついつい、それらの情報すべてを記事に盛り込もうと画策してしまうものですが、これは望ましくありません。

ライティングは、読者に必要な情報のみデリバリーすることを意識してください。

スポーツカーの最新情報を調べているとき、ファミリーカーの最新情報は要りません。

カレーの隠し味について調べているとき、隠し味に使ったインスタントコーヒーのルーツを解説されても邪魔です。

  • この記事は誰が読むのか
  • 読者は何を知りたいのか

これを明確にしてからライティングに臨むことで、リサーチの段階から「この情報は必要そう。これは不要だろう」と取捨選択ができるため、記事制作に必要なネタ集めに無駄がなくなります。

2.リサーチから記事制作まで。現役Webライターのライティング手順

ここまでにご説明したリサーチ方法を使えば、Webライターとして平均以上のリサーチ力が身に付くと考えています。

もとより、リサーチに十分や完璧という指標はないので、あくまで1人のWebライターとしての意見です。

つぎは、身に付けたリサーチ力を使って、初心者Webライターはどういった手順でライティングを進めれば良いか学ぶ段階。

参考までに、現役Webライターである僕自身の「リサーチから記事制作」をステップバイステップでご紹介します。

(1)ライティング案件の受注後からリサーチを始める

ライティングのリサーチは、案件の受注後すぐに始めます。

具体的なキーワードや構成案を貰うまでの時間を使って、ライティングを行う分野の全体像を把握するためです。

  • 入門書を1~2冊
  • 難しいと思われる中級者向けの本を1冊

このあたりを読み、その分野を専門とする特化メディアがあればザックリ目を通します。

そのなかに有料メディアがあれば、とりあえず1ヶ月は契約。

どういった読者層を想定しているのか、どういった機関が重要な決定・情報公開を担っているのか、できる限り質の高そうなメディアから材料を集めたいからです。

正直、これだけで完全に理解できるとは言えないものの、事前リサーチをしているあいだに最初の構成案が届きます。待ってはくれません。

  • Kindleを読み上げ機能で耳からインプット
  • YouTubeを使い業界の最新ニュースに触れる

足りないリサーチ量を補うため、スーパーへ買い出しに出かけるとき、ご飯を食べるときに上記の方法を使って基礎知識の吸収に努めます。

(2)記事制作前にリサーチを行う。記事構成は上位ページを確認

先ほど解説した全体像把握のためのリサーチとは異なり、記事制作前には “記事制作のためのリサーチ” を行います。

具体的には、以下のプロセスを踏んでキーワードに対する理解を深めます。

  1. 指定されたキーワードで上位表示をしている記事に目を通す(5~15記事)
  2. 上位表示の傾向から、どういった情報が求められているのか仮説を立てる
  3. ペルソナを設定し、「自分が当人だったら」とイメージして情報を取捨選択

まずは上位ページの見出しを参照し、それらに共通する見出し・記事内容を意識して構成案を作成。

そして、自身がペルソナ(想定読者)になりきって、何について詳しく知りたいのかイメージを深めます。

一連のプロセスにより、「どういった情報を集めるか」および「どの情報は要らないのか」がイメージしやすくなります。

こうして、僕は目に付いた情報すべてを盛り込んでしまわないよう、情報の取捨選択を行うよう意識してきました。

(3)ライティングを始めたら書くことに専念

「ライティングのために集めた情報」をもとに、記事制作を始めます。このとき、リサーチをしつつライティングを進めることは推奨しません。

僕は、ライティングを始めたら、とにかく書ききることを意識しています。

たびたびリサーチを挟むことで、それまで保っていた文章のリズムを損ねる感覚があり、最後に読み返したとき文章・文脈がちぐはぐになるケースがあるからです。

それに、ここまでのリサーチで十分な素材を集めていれば、ちょこちょことネタ集めのためにネット検索などしなくても文字数に達するはず。

毎回、ライティングの合間に再度リサーチをしている状態は、記事制作前の準備が足りない可能性を疑うべきでしょう。

(4)リサーチ時の情報に誤りはないか、記事を読み返してチェック

一度に書き上げた文章を読み返すプロセスは、リサーチと同じくらいに大切です。

  • 誤った情報はないか
  • 誤解を招く表現はないか
  • 誤字脱字はないか
  • 文章のリズムは自然か

リサーチした情報が正しいか確認し、記事・文章そのもののクオリティもチェックしていきます。

慎重すぎるくらいに確認する性格なので、仕事の原稿なら2~5回は読み返します。

過剰な心配性で提出できないのは問題ですが、基本的に読み返す回数は多いほど望ましいでしょう。

ここまでに解説したリサーチの流れが、記事制作のスピードと品質を両立させるうえで最適だと考えています。

3.まとめ

多くのクライアントは、Webライターの評価を「文章力×リサーチ力」で判断します。

個人的な感覚では、文章力よりもリサーチ力のほうが圧倒的に重要。

「正しい情報を読者に届ける」という前提があってこそ、それを伝える文章力が意味を成すと思うからです。

いまリサーチに悩んでいる初心者Webライターの方には、ぜひ “リサーチ力を高めるためのコツ3つ” と “スピードと品質を意識したライティング手順” を参考にしていただきたく思います。