Webライターの仕事は “文章を書くこと” がすべてではありません。

情報収集が仕事の8割を決めるのだと考えています。文字を書くプロセスは、残る2割でしかないということです。

今回は、情報収集がWebライターにとって「仕事の8割」である理由、および情報収集の手順についてご説明します。

この記事を読めば、情報収集を早く正しく行えるだけでなく、独自の切り口を持たせた “あなただから書ける記事” に仕上げられるようになります。

この記事の目次(クリックで飛びます)

1.情報収集はどうして必要なの?

僕たちWebライターの仕事は、以下の2点をクリアする記事制作です。

  • クライアントへ利益・集客効果をもたらす
  • インターネット検索で訪問してきた読者の悩みを解決する

これらを満たすコンテンツを書くとき、大前提として「正しく新しい情報」を扱わなければなりません。

だからこそ、収集する情報の質を担保することに、僕らWebライターは時間をかける必要があるのです。

2.記事制作のための情報収集で押さえるべき4つの鉄則

ライターのかたわら、メディア編集としても記事制作に携わるなかで、僕は「Webライターによって情報収集の捉え方がまったく異なる」とを感じました。

見境なく情報を集めてしまうWebライターが多いように思うのです。

そのため、記事のなかで主張が行ったり来たり、何を伝えたいのか分からない劣化Wikipediaになってしまうケースは少なくありません。

ライターでもあり編集担当でもある僕の場合、情報収集の質・密度を高めるために、これからご説明する4のポイントを押さえています。

(1)クライアントの目的を理解する

クライアントは、何らかの目的を持ってメディアを運営しています。

  • 自社商品・サービスを広く認知させたい
  • 自社商品・サービスをユーザーへ販売したい
  • 集客をして他社商品・サービスに誘導したい
  • ある思想・価値観を広めたい等々……

僕が関わってきたメディアの多くは、上記のような目的を持って運営されていました。

目的がある以上、そのメディアには ”伝えたいメッセージ” があります。

  • 不動産情報メディア−「不動産はこうすれば成功するよ」,「良い不動産屋紹介するね」
  • 株式投資メディア−「チャートはこう分析するんだ」,「ここから口座開設してね」

メディアの運営側は、目的達成のために “メッセージを上手に伝えられる記事” をWebライターに書いて欲しいのです。

そのため、目的の理解はクライアントが求めるコンテンツを作るときに重要です。

(2)制作する記事の読者をイメージする

クライアントの目的を理解したのち、その範囲内で “読者目線の記事” を書き進めています。

  • 読者はどんな悩みを持ってサイトを訪問したのか
  • 読者はどの程度の知識を持った人なのか
  • 読者は普段どんな言葉を使って話しているのか

とにかく、読者像を深く掘り進めて、自分が読者だったとき「これを読みたかったんだ!」と思える内容の記事を書くのです。

クライアントの目的とあわせて、ここまでの2点を押さえることで情報収集のベースが整います。

(3)参照する情報源の正確さ・新しさに注意

クライアントと読者に対する認識を固められたなら、つぎは正確な情報を集めていくフェーズです。

前述したように、クライアントに納品する記事で扱う内容は、正しく新しい情報でなければなりません。

下記は、優先して参考にすべき情報ソースの一覧です。

  • 公的機関(官公庁)の公開資料
  • 大手調査機関の統計データ
  • 商品・サービスを販売する企業の製品ページ
  • 権威ある著者が執筆した書籍
  • 大手ニュースメディア※優先度は低め

一方、無名の筆者が書いているブログ記事、TwitterやFacebookの投稿は信頼性に欠けるものも多く、情報収集のソースとしては不適切です。

なお、より詳しいリサーチの手順は、以下の記事で解説しています。

(4)理解できるまで情報収集はやめない

情報収集を行うとき、”理解できないまま情報を切り貼りする” という行為は避けるべきです。

  • 意味を理解できておらず、説得力のない文章になる
  • 自身の知識として定着しないため、ライターとしてのレベルが高まらない

誰かのために文章を書く以上、責任を持って理解した情報を噛み砕いて解説する意識が大切です。

時給換算して「これ以上、リサーチに時間をかけたら損だ」などと考えず、ネットや書籍、取材(チャットを使ったプチ取材でも)を駆使することで、情報に対する理解度を高められたと感じたのちアウトプットしましょう。

3.収集した情報にオリジナリティを加えてライティングする方法

以前から、オリジナリティのある記事が出来上がる条件について考えていました。

普段からオリジナリティ溢れる記事を書くWebライターはともかく、そうでないライターも、あるタイミングで独自性を多く盛り込む傾向にあると気付いたのです。

それは、記事内で “自分語り” をするときです。

もちろん、普段手がけるSEOを意識した無記名記事に、そのまま自分語りを書き記すわけにはいきません。

しかし、記事内容に客観性を加えて、第三者から自分語りだと気付かれないよう “客観的自分語り” に作りかえれば問題ないのです。

以下は、過去に書いたnoteの一文を引用した解説。

僕<「株式投資における有用な記事を書かなきゃ」

①株式投資はリスク管理が重要

②テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析を駆使しましょう

③チャートが上昇トレンドになったことを確認して「順張り」で投資しよう

④価格推移が予想と反対に動いたら冷静に損切をする

僕からしたら「そんな正論・・・分かりますけど無理です!」と申し上げたいところ。

〝ちゃうねん!読者には、僕の経験からくる教訓を伝えたいねん!〟といった「自分語りをしたい欲求」が高まっています。でも、ただ無名投資家の僕が意見を前面に出しても、クライアントにボツをくらうのは明白。

投資記事における、こんな葛藤を解決してくれるのが行動経済学や社会心理学です。

引用:note「文章書きが楽しくないライターは「客観的自分語り」を試して欲しい

要するに、自分が語りたい主張を用意して、その主張を補強するための根拠を探すのです。

「自分語り→補強」の流れを繰り返すことで、自分の主張を色濃く反映させながら話を展開し、オリジナリティのある記事を仕上げられるという方法が客観的自分語りです。

  • 統計データ
  • 研究の資料
  • 過去の実例
  • 偉人の哲学

まずは自分の主張を用意し、上記のような選択肢から「より読者の共感と納得を勝ち取れそうだ」と感じたものを採用しています。

4.まとめ

Webライターにとって、情報収集の能力は何より大事だと言えます。

以下のような性質を持ったコンテンツの制作が、Webライターという職業の使命だからです。

  • クライアントへ利益・集客効果をもたらす
  • 読者の悩みを解決する

そして、これらは正しく最新の情報を取り入れたコンテンツでなければなりません。

すると、情報収集にかける時間のウェイトは必然的に大きくなります。

これが「Webライターの仕事は8割が情報収集」だという言葉の正体です。