「月5万円、副収入があれば楽になるのに」
「何か〝手に職〟 をつけておきたいな……」
こんなふうに思うこと、ありますよね?
僕は思っていました。だから、副業収入を手に入れるため、未経験からWebライターに挑戦しました。
その後、独立できる程度には収入も上がりました。おそらく、まぐれではありません。
コツさえ覚えれば、誰でも未経験からWebライターとして小さく副業を始められます。
ライティング経験ゼロから独立し、現在はWeb記事や書籍を書いている筆者が「副業Webライターの始め方・手順・コツ」をまとめました。
「Webライターになりたい」と思っている方は、本記事から最短でWebライターになる方法を盗んでください。副業として稼ぐ場合も、将来的に独立を増したい場合にもきっと役立ちます。
まずは着実に、月5万円を稼ぐ能力を身につけましょう。
この記事の執筆者

合同会社ユートミー代表。2018年からフリーランスライターとして主に法人メディアの記事制作に従事。
ランサーズ株式会社より「ランサーオブザイヤー2021」を受賞。大和出版『副業・在宅OK、未経験からはじめられる 「文章起業」で月100万円稼ぐ!』など文章を題材にした著書複数。
在宅勤務OK「Webライター」とは
Webライターは、ネット上に掲載される記事を書き、読者の悩みを解決する仕事です。

「光熱費が高いから節電方法を調べよう」とか「証券口座の開設方法を知りたい」と思って、みんなWeb記事を読むじゃないですか?
アレを書いて読者の悩みを解決するのが、Webライターの仕事です。
役立つサイトには、大勢の読者が集まってきます。

読者がたくさん集まるサイトを作ると、そのサイトは広告塔の役割を果たします。
インフルエンサーと呼ばれる人たちが、企業から報酬をもらい商品・サービスを宣伝する「企業案件」という言葉を聞いたことはありませんか?
大勢のファンを抱えるインフルエンサーは、商品・サービスの宣伝にピッタリな〝広告塔〟なのです。
たくさんの読者がいるサイトは、大勢のファンを抱えるインフルエンサーと似た存在。サイト上に商品・サービスに広告を載せると、インフルエンサーの宣伝と同じような効果を得られます。

Webライターは〝人気サイト〟というインフルエンサーにも似た存在を作るため、多くの人に「これは役に立つ」と思われるような記事を作る仕事なのです。
そして、それらの記事は「インターネットや書籍から情報を得る」という方法で執筆できるため、Webライターの仕事は在宅でも完結させられます。
再現性の高いWebライターの始め方
未経験からWebライターを始め、月5万円の副業収入を得るまでのステップは以下の通りです。
- パソコンを用意する
- ランサーズ・クラウドワークスに登録する
- 仕事を探して応募する(方法は解説します)
- 記事の書き方を学び、経験を増やす
パソコンを用意(ノートパソコン推奨)
まずパソコンを用意してください。

手元にネットを使えるパソコンがあるなら、それをお使いください。
IT知識が人並み以上ならスマホ・タブレットでも仕事を始められますが、効率が悪いためおすすめしません。
もしも、Webライターを始めるにあたってパソコンを新調するなら、ノートパソコンを推奨します。デスクトップパソコン(電源に繋いで使うパソコン)は、停電時に仕事を継続できなくなるからです。

ノートパソコンがあれば、カフェやファミレスに入り、ドリンクバーをごくごく飲みつつ仕事できます。
「自宅ばかりでは息が詰まる」という方も多いですから、仕事場所の選択肢を広げる意味でもおすすめです。
直近、1~2年のうちに発売されたパソコンなら何でも良いと思いますが、参考になればとWebライター目線でおすすめモデルをまとめました。
ランサーズ・クラウドワークスに登録
つぎは、クラウドソーシングに登録して仕事獲得の準備を進めましょう。
クラウドソーシングは、Web関係の仕事を掲載する求人サイトのようなものです。Web版のハローワークといってもいいでしょう。

掲載されている仕事の多くはリモート(在宅)ワークが可能な仕事ばかりで、出社を求められる仕事は多くありません。
Webライター向けの仕事を掲載する大手サービスは『ランサーズ』と『クラウドワークス』です。いずれも登録料はかからず、誰かに仕事を依頼する側として使わない限り、直接お金を負担することはありません。
ただし、仕事をこなして報酬を受け取る際に、規定の割合だけ仲介手数料が差し引かれて報酬が振り込まれます。
よく聞かれますが、どちらも大差ないと感じるため使ってみてフィーリングの合うほうを探してみてください。
両方使ってみて、使い勝手の良いほうを選ぶのがベストです。あなたがお気に入りのニュースアプリや音楽配信サービスを使うように、クラウドソーシングも気に入ったものを使えば良いのです。
なお、なかにはクラウドソーシングを利用せず、初めから会社員時代の人脈を利用したり、企業への飛び込み営業を繰り返したりといった手法を選ぶ方もいます。
足を使った営業に自信がある方は選択肢の一つとして頭の片隅に置いておいても良いでしょう。
クラウドソーシングを通じて受注した仕事は、前述の通り報酬の受け取り時に手数料を負担しなければなりません。
しかし、報酬が未払いとなった際は積極的に回収を手伝ってくれますし、クラウドソーシングには「Webライターを探している事業者」が集うため、案件受注につながりやすい点で優れています。
なお、クラウドソーシングを使って仕事をすると、以下画像のように実績や評価が可視化されます。

実績や評価は「私はこれだけの仕事数を経験し、これだけの評価を得ています」と示す名刺になり、発注を検討する事業者に安心材料として提示できます。
クラウドソーシングを利用した場合、クラウドソーシングを介さず直接契約を結んだ場合を整理してみました。
クラウドソーシング | 直接契約 | |
---|---|---|
手数料 | ~20%前後(大手サービス) | なし |
売掛金回収 | 報酬が未払いの際、仲介者が回収に協力 | 報酬が未払いの際、回収は自力で行う |
集客力 | サービスに集客力があり、実績が少なくても声をかけてもらえるケースがある | 自ら新規開拓を続ける必要があり、事業者側から声をかけてもらえるケースは少ない |
資産性 | 受注した仕事の評価が可視化されるため、名刺として機能する側面がある | 名前が出ない(無記名)の仕事を請けると「私はこれだけ案件を担当した」と示せない |
上記のような特徴から、初心者はWebライターの活動をサポートしてもらえるクラウドソーシングに登録すると良いと考えています。
仕事を探して応募する
クラウドソーシングに登録したあとは、仕事を探して応募していきましょう。
- 俳優やアイドル好きなら「芸能ニュース系」の記事制作
- 筋トレ好きなら「トレーニング・ダイエット系」の記事制作
- ナイトワークの経験があるなら「ナイトワーク転職系」の記事制作
上記のように、自身の趣味・経歴・保有資格と関連するような仕事を探すと、前提知識があるため書きやすいかと思います。

僕はアニメ好きなので、活動初期はアニメの記事も書いていました。
ファッション・家電製品などの記事も、書きやすい印象があります。
なお、ランサーズやクラウドワークスを使って仕事に応募する際は、提案文(応募文)と呼ばれるメッセージを依頼主に送る必要があります。
提案文の書き方は、こちらの記事に詳述しています。
記事の書き方を学んで経験を増やし、コツをつかむ
仕事を受注して執筆環境も整ったなら、いよいよ記事制作に取りかかる段階です。
多くの場合、ネット記事は以下の手順で書き進めます。
- 読者の知りたいことを調査する
- 正確な情報を集める
- 情報を読みやすく並べる
上記の手順を踏み、1件, 2件と仕事をやり抜くうちにコツをつかめます。
最初の仕事をやり抜くために、仕事の流れをお教えします。
読者の知りたいことを調査する
「【ダイエット メニュー 運動】というキーワードで書いてほしい」と依頼されたら、そのキーワードをGoogleに打ち込んでみてください。このときに表示されるページは、Googleが「この記事は読者に必要とされている」と判断されたページです。
これを上から10〜20記事読むことで、その検索キーワードにおいて読者が欲している情報を把握できます。
もちろん、中身をそのままコピーしてはいけませんが、これらのページから「記事を構成する要素」を抜き出していきましょう。
1つずつ記事を見たとき、どの記事にも含まれているトピック(話題)は、おおよそ読者に強く求められています。
「ダイエット メニュー 運動」であれば、多くの記事につぎのような見出しが含まれていました。
- おすすめの筋トレメニュー
- ダイエット中に選ぶ食事
- 有酸素運動・筋トレの効果
- トレーニングをする時間帯
「ダイエット メニュー 運動」と検索した読者は、おおむねこれらのトピックに関心があるということです。
正確な情報を集める
先ほどリサーチしたトピックを見出しにして、トピックの本題・結論・根拠は本文に書き入れることとなります。以下の太字部分が見出し、小文字部分が本文です。
おすすめの筋トレメニューはコレ!
減量に最適だと言われる筋トレメニューは……
ダイエット中に最適!脂質の少ない料理レシピ
脂質を取りすぎると、筋トレの効果が……
有酸素運動に効果はあるの?
結論、有酸素運動に効果はあります。効果の最大化には……
トレーニングの時間帯はいつが良いの?
トレーニングを行う時間帯は、食事を摂取したあと……
まとめ
本文に盛り込む情報は正確でなければなりません。
できる限り多くの情報媒体を確認したうえで本文に持ち込んでいきましょう。
記事制作時は可能な限り「信頼できる情報源」を見つけて提示しましょう。
- 商品・サービスの公式ページ
- 公的機関の統計データ
- 研究組織の論文・発表
- 権威ある識者の発言
- 専門書籍からの引用
【〇〇(調べたい情報) 統計】
【〇〇 資料】【〇〇 論文】【〇〇 pdf】
こんな調べ方もおすすめです。
先ほど取り上げたダイエット記事に、論文から難しい情報を引用してくる機会は多くありません。
しかし「〜という栄養素はこんな効果がある」や「〜することでリバウンドを抑制できる」といった内容を、根拠もなく書いてしまうのは無責任です。
調べることは手間に思えるかもしれませんが、知らない知識の情報を集めることの繰り返しが〝教養〟となって、今後のライター活動に活かされます。
「知らないことは徹底的に検索する」を意識してみてください。
より一歩踏み込んで、素早く質の高いリサーチをする方法は以下の記事で解説しています。
情報を読みやすく並べる
あとは、事前に調べたトピックに対して、集めた情報を読みやすく並べていくだけです。
「どんな順番で解説すると、読者は理解しやすいのか」を考えて、文章を並び替えたり、箇条書きを使ってみたりしてください。
読みやすい文章を書く方法は、以下の記事に詳しく書いています。
また、以下記事は「情報収集のやり方」を一歩踏み込んでまとめているので、本記事を読んで分からない部分はこちらをご参照ください。
Webライターの始め方を学べる書籍
Webライターとしてライティングを学ぶにあたり、初めに読むべき一冊は「Webライター向けの本」だと考えています。
Webライターは日本語を扱う仕事ですが、誰でもWebライターになれるわけではありません。
「Webライティング」ができるからこそ、Webライターとして活動できるのです。
そう思い、Webライターに特化した本をおすすめできればと考えていたのですが、自信をもって推薦できる本が少なかったため、自分で書いてしまいました。
上記の一冊は、僕が未経験から副業Webライターとして活動を始め、独立して月100万円を稼ぐまでにやってきたことをまとめたKindleです。

Kindle Unlimitedに登録しているなら、無料で読めます。
以下の一冊は、Kindle『文章だけで月100万円稼ぐ方法』を出版社の編集者さんにより作り変えてもらったものです。初版は脱字がいくつかあるため、その点はご留意ください。
このほか「速く文章を書くための本」や「人を惹きつける文章の本」のうち、実際に読んで勉強になったものは以下の記事にまとめています。
Webライターのメリット・デメリット
- 人に会うこと、話すことを強制されない
- 勤め先に依存せず、自力でお金を稼げる
- 都合の良い場所や時間を選択して働ける
- 嫌な上司や先輩がおらず、一人で働ける
- やり方次第で「稼げるビジネス」になる
- 学歴や資格、高額な道具を必要としない
- 慣れるまで時給は低い
- 副業所得(売上-経費)が20万円を超えると確定申告が必要