僕自身、いろいろ投資に手を出してきたんですけど、投資に対して無知であるほど危ない方法を選びがちです。

「誰でも稼げる」とか「一日5分だけ」とか、そういった宣伝文と並べられるケースが多いから、自分でもできそうだと勘違いしてしまうんです。

今回は、投資でまんまと大損こいた僕の経験を交えて、失敗しやすい投資をご紹介します。

この記事の目次(クリックで飛びます)

1.経験者が語る失敗しやすい投資5選

数多くある金融商品のうち、どれが安全でどれが危険なのか、いまいち分かりませんよね?

そんなとき、思い出して欲しい法則があります。それは「リスクとリターンの大きさは比例する」ということ。

短期間で稼げると話題の投資は、短期間で損をするという可能性をはらんでいます。一方、じわりじわりと利益を得られる投資は、損失が生まれるときも徐々にマイナスが膨らんでいくイメージです。

投資であれば例外なくこの法則が当てはまるので、貴方が「この投資、魅力的だ!」と感じたときには、想像している結果と反対の可能性も潜んでいるのだと思い出してください。

(1)株式のデイトレード(短期売買)

僕が最初に大損をしたのは、株式のデイトレードでした。チャートを眺めて一日のうちに何度もトレードをするという、ひと昔前から流行しているスタイルです。

デイトレードは、株価の変動(ボラティリティ)が大きな銘柄を扱うので、一瞬で資産評価額が上下して大変刺激的。1時間も経たないうちに6万円増えたときには、仕事を辞めようかと思いました。

そうして一度おいしい経験をすると、もっと稼ぎたいと思い次第に投資額が増えてきます。当時は波に乗っていたので、投資額を増やすほど評価額は爆上がり。バイオ株(製薬系企業の株)が当たって、資産評価額を倍にしたころがピークでした。

違うバイオ株に乗り換えたところ、みるみるうちに株価が下落して増やした資産はパァ。僕は自己資金だけで投資をする「現物取引」だったので、投資額を失うだけで済んだのですが、仮に証券会社から資金を借りる「信用取引」を利用していたら、損失を追加入金で補う追証をするはめになっていました。

株価変動にあわせて細かく波乗りをするのは、非常に難しくセンスのいることですし、チャートを凝視し続ける必要があるため初心者にはおすすめできませんね。

(2)毎月分配型の投資信託

投資に関心を向ける人が増えてきたことで、徐々に認知されつつある投資信託は「低リスクな投資」という文脈で語られています。確かに、投資信託はおおむね安心して投資できる商品ではあるのですが、実は粗悪なものも多く潜んでいます。

それが、「毎月分配型」に分類される投資信託です。前提として、投資信託は以下のようにいくつかのタイプに分かれています。

投資信託のタイプ概要
毎月分配型毎月、投資家に分配金を還元する
年〇回分配型年に決まった回数、投資家に分配金を還元する
無分配型分配金はなく、基準価額の上昇を目的とする

このうち、リターンを得られる機会が多いのは毎月分配型であるため、一見すると他の2タイプより優れているように思えますよね?

しかし、毎月分配型の分配金は、全てが運用利益から捻出されているわけではありません。一部、もしくは大部分が「元本払戻金(特別分配金)」によって賄われており、私たち投資家が運用に充てたお金をそのまま返しているに過ぎないのです。

これにより、運用している投資信託の元本は少なくなり、運用規模が小さくなるので利益は減少する一方。手数料を受け取っている仲介だけが得をする、投資家にとって損なシステムになっているのです。

幸い、僕はいち早く解約すべきだと気付きましたが、プレジデントオンラインの記事「母から2000万奪った大銀行の”合法手口”」では、3,000万円を1,000万円まで減らしてしまった筆者の母のエピソードが記載されています。

(3)マイナーな仮想通貨の購入

平成後期、爆発的に認知度を高めた仮想通貨(暗号資産)は、令和に入ってしばらく市場が低迷しています。一方で、元祖・仮想通貨であるビットコインはデジタルゴールド、要するに安定資産である「金」のような立ち位置になるといった意見も増えてきました。

新たなカテゴリーの資産が誕生することは、一投資家として喜ばしいことだと思います。しかし、メジャーな仮想通貨が地位を確立しつつある途中、いくつも「草コイン」と呼ばれるマイナーな仮想通貨が生まれては消えて行っていることをご存知でしょうか?

これらの草コインは、一部で「ビットコインのように成長するから買うべき」とか「いま買わなければ置いて行かれるぞ」といった具合でもてはやされるのですが、こうした盛り上がりに乗じるのは危険だといえます。

以下の文章は、金融ニュースを手掛けるCNBCの記事から引用したものです。

出所:CNBC「Digital Currency Group CEO says most cryptocurrencies will fail, but bitcoin is still king

要約すると、ビットコインは金に代わる地位を確立している一方、大部分の暗号通貨は最終的に無価値になると示唆しているのです。

僕自身も、仮想通貨がもてはやされていた当時、急上昇する相場を見て草コインをいくつも購入していました。ただ、一時の伸びのあとに急落を味わって感じたんです。

結果的に、投資資金を半分以下に減らした状態で身を引きましたが、リスキーな投資を辞められたので良かったと思っています。最後に勝つのはビットコイン保有者だけではないのか。いまは、そう考えています。

(4)レバレッジを効かせたFX

「主婦でも稼げる」という、FXの宣伝文句をよく見るようになりました。でも、FXは非常に大きなリスクをはらんでおり、一歩間違えれば瞬く間に破滅に向かいます。

僕自身は、以下の理由から数ある投資のなかでも、トップクラスの危険性を持つのではないかと思っています。

FXをおすすめしない2つの理由
価格の揺れを狙う「お金の交換」であり、本質的に投資ではない
レバレッジを利用して自己資金以上のお金を扱える

株式投資や投資信託は、企業に出資をするという明らかな投資活動であり、お金を出した先には出資を受けて懸命に働く人たちの存在があります。しかし、FXは単純に通貨の交換をしているに過ぎず、何かの成長に賭けているわけではありません。

どれほど理屈をこねくり回しても、企業を応援したい気持ちで株式投資をしている人から見れば、投資ではなくマネーゲームに思えて仕方がないのです。

また、レバレッジという仕組みを使うことで、FXは自己資金の25倍にあたる資金を運用できます。これは、トレードによる利益を25倍にするというメリットがある反面、損失が25倍になるかも知れないという諸刃の剣。

僕の場合、投資に興味を持ち始めたころに少し触っただけですが、多少の金融知識を得たいまはFXが恐ろしく思えます。賢い人がダイナマイトを持てば、それは優秀な土木工事の道具になる一方で、知識の乏しい人がダイナマイトを持てば凶器になりますよね?

レバレッジは、ダイナマイトですよ。

(5)新築ワンルームマンション投資

新築ワンルームマンション投資の勧誘電話、かかってきたことありませんか?

僕は仕事柄、不動産業界の方たちに話を聞いたり、不動産関連の書籍を読んだりするのですが、総じて「投資目的で新築ワンルームマンションを選ぶのはダメ」と聞きます。

理由は、主に3つ。

新築ワンルームマンション投資をおすすめしない3つの理由
新築は業者の利益が上乗せされており、本来の価格より2~30%割高
銀行に資産性を認められづらく、つぎに投資をするとき足を引っ張る
土地そのものは所有物にならないため、出口戦略が限定されてしまう

こういった理由から、投資目的で購入するのはおすすめしません。 マイホームとして購入するならアリだとは思います。

僕自身も不動産投資に興味があり、賃貸業に手を出そうと計画はしているものの、少なくとも一戸目、二戸目に新築ワンルームマンションは絶対に選びません。ワンルームマンション自体、そもそも利益率の低い投資先であるのに、あえて割高な新築を購入する勇気はないからです。

  • 「節税対策の手段として~」
  • 「将来の年金代わりに~」
  • 「生命保険になるので~」

こういった営業トークには注意してください。もはや、不人気で売れないことを公言しているようなものですが、ちょっとお金に余裕のある世帯は魅力を感じてしまうようです。

僕自身、新築ワンルームマンションの投資経験はないものの、こういった話はよく耳にするので気を付けたいところです。

2.投資はコツコツ、失敗しづらい商品で始めよう

ここまで解説した5つの投資方法は、誰のもとにも宣伝・営業がやってくるため、特に注意すべきものとしてピックアップしました。

ただ、実際にはこれだけではなく、先物取引・CFD・ソーシャルレンディングなど、リスキーな投資は挙げればキリがありません。

そこで、僕自身が実際に運用をしていて「失敗しづらい」と感じる、コツコツ系投資を難度順に並べました。

おすすめ投資先具体的な投資先の内容
インデックス型投資信託先進国・全世界を対象にした投資信託
少額での株式投資(配当株)安定事業を持ち、配当を設定する企業
米国株ETF経済大国アメリカを対象にしたETF

それぞれ、順番に解説していきます。

(1)インデックス型投資信託

インデックス型投資信託の「インデックス」は、日経平均株価・TOPIX・S&P500といった指数のことです。インデックス型投資信託は、いずれかのインデックスに連動した価格推移をする投資信託を指しています。

さまざまな投資家や研究機関の分析により、インデックスに連動する投資信託を購入することが、安定的に利益を得られる簡単な方法であると分かっています。インデックスに連動するよう自動的に投資先を選定してくれるため、手間が不要だという点もメリットです。

ただし、日本市場は十数年のあいだ低迷しており、国内のインデックスに投資するメリットは大きくありませんでした。国内企業が力を失っているいま、この傾向はしばらく続くと予測できます。

そのため、インデックス型の投資信託を購入するなら、以下のような先進国株式(日本除く)や全世界株式に投資するものがおすすめです。

当然、これらは毎月分配型ではありません。分配金を出さず、運用利益を再投資に充てて運用規模アップを目指す投資信託であり、分配金ではなく売却益でリターンを得るタイプであることに留意してください。

定期的にリターンを得たい場合は、後述する株式投資・米国株ETFが候補となります。

(2)少額での株式投資(配当株)

インデックス型投資信託の紹介では、「日本市場は低迷している」と解説しました。しかし、日本市場全てがダメだといいたいわけではなく、あくまで"日本市場のインデックスに投資する"ことを推奨していないだけです。

事実、僕は日本の個別株には投資しています。たとえば、NTTドコモ・KDDIなどの通信事業を中心に、サブスクリプション(継続課金)型のビジネスを展開する企業は、今後も安定して利益をあげるのではと考えて投資をしています。

とはいえ、日本株は最低取引単位は100株なので、数千円ほどの少額資金では投資できません。そういったなか、2019年に登場したSBIネオモバイル証券は、1株から株式を購入できるサービスとして注目されています。

SBIネオモバイル証券のメリット

  • 1株単位で購入できるため、株価1,000円の企業なら1,000円から投資できる
  • Tポイントを現金の代わりに利用して投資できる
  • 利用すれば、毎月Tポイントを受け取れる

100株単位で投資できる通常の証券口座とあわせて、僕もSBIネオモバイル証券を使っています。少額で気になる企業全てに投資したいなら、間違いなくおすすめできるサービスです。

関連記事:【毎月更新】SBIネオモバイル証券で配当株投資をやってみた!

(3)米国株ETF

先ほどおすすめしたインデックス型投資信託の1つは、先進国株式(日本除く)を対象とするものでした。その「先進国株式」というワードに含まれる国のなかで、最も経済的に安定している投資先がアメリカです。

米国株ETFは、いわば「経済に一番強いアメリカに集中投資しよう」という、シンプルな理念のもと運用されている商品です。シンプルではあるものの、実際にアメリカの経済は強く、ポテンシャルの高さは圧倒的。

以下、アメリカの代表的な指数「S&P500」と、おなじみの「日経平均株価」を比べたものです。

出所:SBI証券(青:S&P500 赤:日経平均)

アメリカが今後もトップを走り続ける確証はないものの、いまだ世界経済の中心であることは誰もが認めるところ。米国株ETFは分配金を還元するものが多いので、安定したリターンを得る目的なら米国株ETFは有力候補となります。

いわゆる「王道」と呼ばれるものは、上記のバンガード社が提供する米国株ETFです。ただし、これらは値上がりこそ大きいものの、分配金利回りは高くありません。

分配金狙いで米国株ETFに投資をするなら、以下の記事をご参照ください。

関連記事:【タイプ診断】配当目的で米国株ETFを買うなら「VYM・SPYD・HDV」どれが最適?

3.まとめ

投資の失敗は、ほとんど「投資先選び」の段階で決まります。すぐに稼げる、誰でも勝てるといった甘い言葉が並んでいるほど、裏側に失敗の可能性をはらんでいるため注意してください。

自己責任で取り組みつつ、楽しく投資をしていきましょう!