はじめまして。2020年冬からWebライターとして活動している、坂本光です。

先輩ライターであり、私のライティングの先生でもある藤原将さんのブログに寄稿する機会をいただきました。

これから本気でライターを始めたい
どうやったら上手くいくんだろう…

本記事を読んでくださる方は、こんな思いを抱いていると思います。

私も売れっ子Webライターを目指す身。未経験から副業ライターに、そして独立して月100万円を稼ぐ藤原さんのヒミツが気になります。

せっかくなら「どうやったら成果を出せるか」を聞きたいと思いインタビューを申し込みました。

私、坂本光がインタビューしてきます。

インタビュー記事にあるまじき、規格外のボリューム(1万字)ですが、これからWebライターとして挑戦する方には「今後のチャレンジの道筋」の参考になるはず。

もはや〝教科書〟です。

Webライターはどんな仕事なのか

—— 率直に「デビュー~稼げるライターになるまで」の道筋を聞きたいと思い、インタビューを申し込みました。藤原さん、今日はよろしくお願いいたします。

はい、よろしくお願いいたします。

インタビュイーの藤原さんです。

—— 未経験から副業としてWebライターを始め、独立したと伺っています。初めに確認しておきたいのですが、本当に〝未経験〟からスタートされたのでしょうか?

おっしゃる通り、未経験の状態から始めました。美容師の仕事に従事しつつ、副業でWebライターを始めたんです。

—— 私も兼業の身なので、個人的には副業時代のお話が気になるところです。……が、本題に入る前に藤原さんが定義する「Webライターの仕事」についてお聞きしたいです。

Webライターは、Webメディア(ニュースサイト、ブログなどWebを使った情報発信の媒体)に掲載する記事を作成し、悩みのある人に向けて情報を届ける仕事です。

「光熱費が高くて悩む人に節電方法を説明する」とか「証券口座の開設方法が分からない人に開設手順を教える」とか、そういう課題解決ができる記事を書いて届けます。

課題を解決できるメディアをつくると、読者が集まりメディアは盛り上がりますから、メディア運営者の集客を手伝うといった側面もあります。

書いた記事とメディアと読者の関係性

—— ネットを通じて多くの人に情報を届ける。すると寄稿先のメディアが盛り上がり、メディア運営者の目的(商品販売やサービス認知)が達成される……といったところでしょうか?

そうです。Webライターの仕事は「僕が、寄稿先のメディアに読者を集める」と言い換えられます。記事を書いて読者を集め、依頼者のメディアから商品やサービスが売れるようサポートするのです。

これから始める人でも稼げるのか

—— 私自身、2020年の冬ごろから副業ライターに挑戦し、まだ軌道に乗るか心配なのが正直なところです。藤原さん目線で、初心者でも今から始めて稼げるようになると思いますか?

努力基準が高ければ稼げると思います。「こんなにやっても結果が出ないの?」とすぐに音をあげる性格だと、なかなか難しいかもしれません。

—— 藤原さんのおっしゃる努力基準とは、努力の方向性というより努力の量を指しているのでしょうか?

努力の量より「努力の時間」が近いかもしれません。努力の時間は、実際に文章を書いている時間だけではないと思っています。読みやすい文章をどう書くか思案したり、学びを得るために先輩ライターの記事を読んだり、仕事に対して向き合うあらゆる時間を含みます。

皿洗いの時間も、入浴している時間も、ずっと「記事を書いてお金をいただくにはどうすべきか」について考えて、その積み上げが一定ラインを越えた人から稼げるのではないでしょうか。

—— 副業だと専業ライターよりも確保できる時間が少ないため、努力の時間は取れないのでは?

たしかに副業だと捻出できる時間は少ないです。でも、通勤や昼食のときに本を読んだり(電子書籍を耳で聞いたり)仕事を探したりできますよね。少しでも空き時間があれば、できる範囲での努力は可能だと思います。

つまらない飲み会、友人や同期との愚痴大会も断って、ライター活動に充てるといいです。捻出できる時間を探すか、探さないかは意志の問題です。

—— 時間の使い方を工夫すれば、スキマ時間に努力はできると。そうした積み上げをできる人が、藤原さんの言う「努力基準の高い人」という認識で合っていますか?

その認識です。僕も無駄な会議とか説教をされているときには、ずっと副業のことを考えていました。

歴6年が勧める仕事の獲り方・始め方

—— 今後、Webライターとして本格的に活動したい方に対して、藤原さんがおすすめする「Webライターの始め方」みたいなものはありますか?

始め方はいろいろあるようですが、この手の話は再現性が大事だと思っているので、やはりクラウドソーシングから始めることをおすすめします。

クラウドソーシングとは?

「書いていたブログがたまたまヒットして、声がかかってライターになりました」と力説されても真似できないじゃないですか。

知り合いのつてを使って、とにかく企業に飛び込み営業をして、出版社に電話で問い合わせて……といった方法も、僕にはできませんでした。自信満々に勧められるのは、自分がやってうまくいった方法だけにしたいので。

—— 私もまさに、クラウドソーシングを使ってデビューしました。どういった点でクラウドソーシングがいいのかお聞きしてもよろしいでしょうか?

質問で返すことになりますが、坂本さんは副業ライターを始めた当初、クラウドソーシングを使わず仕事を獲得できるほどの集客力、営業力はありましたか?

—— いえ。正直、難しかったと思います。

もちろん僕も無理でした。でもクラウドソーシングには集客力があります。ライターを探すために、いろんな事業者がクラウドソーシングに登録し、集まっているんです。

何もないところからお客さんを見つけるのと、すでにニーズがあるところに「私は記事を書けます」といって飛び込むのでは、仕事の取りやすさはまったく違いますよね。

また、クラウドソーシングは「仕事の評価」が可視化される仕組みになっています。たとえばランサーズ(大手クラウドソーシングの1つ)なら、僕の評価数は88件。評価水準も4.9とほぼ満点に近い満足度です。

出典:ランサーズ「合同会社ユートミー(fjhr0715)

僕たちWebライターは、自分の名前が載らない記事(無記名記事)も書きます。そういう記事は実績として提示しづらいんです。「本当にあなたが書いたんですか?」と思われるからです。その点、評価が可視化されて残るクラウドソーシングはいいなと思います。

—— クラウドソーシングであれば、無記名記事にある「仕事が実績になりづらい」という課題がある程度は解消されると?

そうです。実際、僕もクラウドソーシングの実績数が1つの名刺代わりになっています。

—— つまり、クラウドソーシングを使ってライター活動を始めることで、仕事を見つけるハードルは低くなり、担当した仕事の評価が蓄積されてつぎに活きるのですね。

あと、仮払いと呼ばれる仕組みによって、お金のやり取りもクラウドソーシングが橋渡し役を担ってくれます。

仮払い制度のイメージ

クラウドソーシングを介さない契約では、仕事を終えても報酬が支払われないトラブルに遭遇することもあります。ライターを始めたばかりなのに、未払いトラブルに巻き込まれると回収方法が分からないと思うんです。

一方、クラウドソーシングは「仕事をしたのに報酬をいただけない」といった未払いリスクを減らせる点で優れていると思います。

—— まさに「初心者のためのシステム」といっても過言ではないですね。

かもしれません。少なくとも僕は、未経験からWebライターを始めるなら、クラウドソーシングを活用したデビューが「もっとも再現性と安全性に優れた方法」だと思っています。

始めるために資格とスキルは必要?

—— 未経験者としては「どんな資格やスキルがいるか」の心配があるかと思いますが、どう思われますか? これは私自身も気になっていました。

正直、Webライターを始めるだけなら、特別な資格やスキルは必要ありません。「分かりやすい文章の書き方」の勉強は、ぜひライターへの挑戦と並行して進めていただきたいですけどね。

僕自身、なにも資格やスキルを持っていない状態から出発して、今日までに取った資格はありません。あれば有利になる場面はあるでしょうけど、いまからライターに挑戦する方には必要はないかと。なにも持っていない状態からスタートして、必要になれば考えればいいのでは。

たしかに、そうすれば無駄がありませんね。

—— 資格やスキルがない未経験者は、どんな仕事を選べばいいでしょうか?

本業の知識とか、趣味の知識を活かせるような仕事がおすすめです。趣味ほど普段から熱心に取り組んでいるものもないでしょうから、趣味が多ければ仕事を見つけやすいかもしれませんね。釣りが趣味なら釣りにまつわる仕事、旅行が好きなら旅にまつわる仕事を選ぶといったイメージです。

僕は、アニメやファッションにまつわる記事制作から始めました。ともかく、まずは「興味を持って書けそうな仕事」を探せばいいと思います。

順調ではなかった駆け出し時代

—— 当然ですが、藤原さんにも駆け出し時代があったんですよね。よければ、藤原さんがライターを始めた理由をお伺いしてもいいですか?

社会人になり、美容師として働いていたのですが給料が少なくて。薄給のわりに自由にできる時間(可処分時間)が少ないので、スキマ時間でできる副業がいいなと思い「ネットでできる副業」を探していました。

当時は〝Webライター〟という言葉を知りませんでした。いま振り返ると、あのとき始めたのはライターだったんだと分かりますけど。ネット副業のなかから、文章を書く仕事なら自分にもできるだろうと、安易な考えでライターを始めたように記憶しています。

—— たしかに「日本語の文章を書くだけ」と捉えると、簡単そうだと勘違いしてしまいますよね。初仕事はどんなものでしたか?

成人向けビデオのタイトル作成が初仕事でした。

—— なんと……どれほどの収入だったかお聞きしてもよろしいでしょうか?

けっこう数をこなした気はしたのですが、報酬の総額は数百円程度でした。ライターの仕事だと言えるか怪しいですが、広義に捉えればライティングですよね。

当時は(金銭的に)こんな仕事やってられないと思い、そう長くは続きませんでした。平たく言うと挫折しました。

—— 藤原さんのように、割に合わないイメージを抱いて挫折する方も多そうです。デビュー時こそ惨憺(さんたん)たる状況であった藤原さんは、いつ独立を決意したのでしょうか?

実際に得ていた金額はともかく「ライターってちゃんと稼げる仕事らしい」と思った段階で、独立を決意しました。パラレルジャーナルというメディアに載っていた、年間800万円を稼ぐライターさんのインタビュー記事を見て触発されたんです。「覚悟を持ってやれば、稼げるんだ」と。

当時、自身のライター収入は大した額ではなかったのですが、それでも美容師をやめて副業ではなく専業のステージに進みたいと思ったんです。失うものもありませんでしたから。

——独立後、収入は伸びましたか?

独立初月の収入は、3~4万円ほどだったかと思います。副業時代にも3万円ほど稼いだことはあったので、独立後は少なくとも倍になると思っていたのですが、ちょうど独立のタイミングで契約が切れてしまって。

貯金もあまりないなか独立したので、パソコンに張りついて仕事を探していました。週7日、14〜16時間ほど(笑)

—— そこまでの長時間、何をなさっていたんですか? もう少し具体的に聞きたいです。

クラウドソーシングを使った仕事探し、提案文(営業メッセージ)の作成と送信、クラウドソーシングに登録している同業者のプロフィール研究などです。仕事があるときは、もちろん文章を書きました。

—— そこから始めて、著書にもあったように独立4ヶ月目に月収50万円、独立9ヶ月目に月収100万円にいたったのですね。想像もつかない努力があったのだと察します。

幸い、独立当初に仕事探しへ時間を投じたことが功を奏して、とんとん拍子に仕事が増えていきました。ひたすら地道に進んできたので、格好いいエピソードはありません。毎日「結果が出るまで止まるな〜」と鼓舞して、やっと軌道に乗ったかたちです。

—— モチベーションを保ちつつ継続することが苦手な方もいると思います。アドバイスはありますか?

僕のガソリンは「あの生活(生活苦時代)に戻りたくない」という、強烈なネガティブ体験でした。

Webライターに挑戦する背景には、失職が怖いからスキルを身につけたいとか、給料が少ないから副収入がほしいとか、不安や不満があると思います。そのネガティブな感情をガソリンに変えるといいのではないでしょうか。

—— たしかに、ボヤっとした理想だけでは、芽が出るまでの継続が難しいと思います。

Webライターとして本気になるためには、ある種の自己暗示も有効なのではと思います。現状はダメだとこじつけて「私は書くことで稼げるようにならねば」と思い込むくらいで、ちょうどいいのではないでしょうか。

インタビュー後編
次章≫文章を磨き、単価を高め、売れる心得

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