自分の将来に対する不安は、その多くが「仕事に対する心配」から来るものです。



一生安泰と言われた大手企業でさえ、早期退職が相次ぐ昨今。いまや「将来に不安を抱えていない人」を探すほうが難しく思えます。
かくいう僕も、自分の将来に不安を抱いて、一念発起した人間の一人。
本業が低収入なので、工場バイトで生活費を補っていましたが、これではマズイとWeb系の仕事にチェンジしました。
そんな僕が、今回は将来の不安を招く「稼げなくなるかも」という悩みを解消する、具体的な方法をご説明します。
将来の不安を捨てて、「興味のあることへ存分に時間を使える人生」を手に入れましょう。
1.将来を不安に思う理由とは?
将来に対する不安の正体は、自らの市場価値に対する自信の乏しさです。


こうして不安になるのは「自分には高い市場価値があるから大丈夫」と思えていないからです。
市場価値の定義はさまざまですが、ここでは以下2つの要素に分解して考えます。
市場価値を構成する2つの要素 |
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1.「時代が求めている価値」を提供できる |
2.「対価を受け取れる水準」で提供できる |
IT技術やAI(人工知能)の登場により、多くの仕事が消えてしまうと言われるなか、上記を踏まえてアクション出来る人は今後も稼ぎ続けられるでしょう。
ほかのサイトでは「手に職を付ける」といった解決法が解説されていますが、手に職を付けても “今後必要とされない仕事” を頑張っても仕方ありません。
(1)時代が求めている価値・対価を受け取れる水準とは?
昨今、年代を問わずYouTubeの人気が高まりつつあります。皆が、スマホで楽しめる “インスタントなエンタメ・教育” へ価値を感じる時代になったのです。
同時に動画の作り手も増えており、大学生がバイト代わりに動画編集の代行を始めるケースは増えてきました。
彼らが持っている動画編集スキルは、まさに「時代が求めている価値」に相当します。
しかし、動画編集スキルにもレベルの高い・低いがあり、お粗末なスキルの人間には誰も仕事を依頼しません。低スキルな動画編集者は、対価を受け取れるレベルの仕事を受けられないのです。
つまり、時代が求めている価値のうち、以下のボーダーラインを超えたか否かが「対価を受け取れる水準」を左右します。
「対価を受け取れる水準」を分けるボーダーライン |
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1.報酬を支払って依頼したい |
2.報酬を支払ってまで依頼をしたいとは思わない |
2番は、時代が求めている価値を提供できるけれども、報酬を貰えるレベルには達していません。純粋に価値創造の練度が低い状態です。
(2)市場価値が高い人材=常に価値提供ができる人材
「時代が求めている価値」を常にキャッチアップし、その価値を「対価を受け取れる水準」と呼べるレベルで身に付けられる人材は、いつどんな時代が来ても稼げます。
仕事を失わずに済むので、将来に対する不安を抱かずにいられるのです。
この理屈が、冒頭で解説したように「将来の不安は市場価値に関係する」という話に繋がるのですが、ここで一つの不安を抱くことになります。



この問題の解決策について考えていきましょう。
2.将来の不安を消すために市場価値を高める3つの手順
市場価値の高い人材とそうでない人材のあいだに、越えられない壁はありません。
現段階で市場価値が低かったとしても、正しい自己成長の方法を実践することで市場価値は高められます。
市場価値を高める基本プロセス |
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1.新しい情報に触れて「市場の盛り上がり」を見つける |
2.将来性のある市場で求められている価値を調査する |
3.その価値を提供するためのスキルを身に付ける |
この3プロセスに当てはめれば、先ほど挙げた動画編集者は「YouTubeの流行を知り、動画編集スキルが重宝されることを察知した人達」だと言えます。
流行を感じて間もなくスキルを身に付けたことで、市場が欲する人材となったのです。
YouTubeに限らず市場の盛り上がりは起こっており、それらを察知することで市場価値を高めた人は大勢いることから、この法則は汎用性が高いと考えられます。
時代の波が来ている市場・職種(一例) |
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AIエンジニア |
アプリ開発者 |
Webマーケター |
こういった、いま流行りの稼げる仕事は、何十年も前から存在したわけではありません。
情報感度の高い人が「こういったスキルが重宝されそうだ」と時代を先読みし、市場参入した結果として稼いでいる彼らがいるのです。
3.「~できない」が口癖なら将来の不安は消えない
どのようにして、市場価値の高い人材が生まれるのか理解したあとは、前述した3プロセス実践するのみです。
しかし、多くの人は「時間がない」とか「情報収集が苦手」などの理由で、市場価値を高めるための努力を諦めてしまいます。
それは当然です。現代人はみんな忙しく、時間の余裕などありません。だからこそ、みんな言い訳をしてしまって、市場価値を高めるための行動を起こさないのです。
逆を言えば、スケジュールを見直して情報収集の余力を作り、新たなスキル習得に充てる時間を用意するだけで、周囲を差し置き「市場価値を高める準備」を整えられます。
多忙な毎日に時間的余裕を作る方法 |
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SNS閲覧に割く時間を制限する |
日用品の買い出しはネット注文で代替する |
洗濯物干し・取り込みの時間をドラム式洗濯機で短縮する |
周囲より時間を作る方法は、上記のように考えればいくらでも思い浮かびます。
削るべき時間を削り、その時間を情報収集とスキル習得に割けば、市場価値を高める第一歩は踏み出せます。
忙しい毎日から無駄な時間を探し当てて、スケジュールを最適化する。これだけなら、今日からスタートできるはずです。
4.目標を公言すれば不安解消に一層力が入る
時間を作って情報収集を行い、スキル習得に向けてスタートを切った段階で、周囲に “何をやるのか” について公言することを強くおすすめします。
目標を公言すれば、いろいろな反応が返ってきます。
- それは無理でしょ
- 頑張れ、応援しているよ
- 僕もそれに興味があるんだ
いずれにしても、公言をすれば「達成しなければ恥ずかしい」と感じる状況を作れます。
やはり無理だったと笑われたり、応援の気持ちに応えられなかったり、同時期にスタートした同士に置いて行かれてしまったり⋯⋯。
目標を公言することで、上記のような「達成できない場合」を鮮明にイメージするため、一層強くゴール到達を意識して行動できます。
5.まとめ
将来に対する不安の正体は、自らの市場価値に対する自信の乏しさです。
対して、時代の流行にアンテナを張り、必要なスキル習得に時間を割いている人は、常に自身の市場価値を高く保てるため将来に大きな不安を覚えません。
いまや、正社員でも生涯安泰は保障されていないので、自分自身の価値を高めること意識しつつ、今回ご説明した方法をまずは半年実践してみてください。