文章力をグングン伸ばす習慣があるらしい

坂本光

いま、ぼくは文章レベルを上げるためにどうすればいいのかと悩んでいて。

藤原さんにコツをお伺いしてもいいでしょうか……?

できるだけ、易しいアドバイスがいいです!

藤原将

誰かが書いた文章を評価してみるといいんじゃないでしょうか?

今日これから読むネット記事、社内メール、雑誌を「ここの文章は分かりづらい」とか「私だったらこう書く」といった視点で評価するんです。

そして、いい部分は盗んでください。

坂本光

読むときも書き手の目線をもつ、みたいな感じでしょうか?

藤原将

そうです。
すでにライターとして記事を書いたことがあるなら、自分の書いた記事を読み返すのも効果的ですよ。

読み返すたびに、この言い回しは変えた方が分かりやすいかな、と発見があります。

坂本光

そうそう、藤原さんはご自身の記事を3~5回ほど読み返していたとか。

以前、なにかの記事で拝見しました。
自分の文章を読み返すのは、それほど重要なのでしょうか?

藤原将

卓球の練習をしていると想像してください。

ひたすらサーブを打っておわり、で上達しそうですか?

親身にアドバイスをくれるコーチとか先輩はいないものとします。

坂本光

うーん、それだと一人では限界があるような。

藤原将

自分でサーブの様子を録画して、うまい人のサーブと見比べて改善しなきゃ上達しません。

ライターも同じです。
基本的には上司も先輩もいないところから、自力で文章力を磨いていく必要があります。

坂本光

ぼくテニス部だったんで、なんだか腑に落ちました。

たしかにサーブがうまくなりたいなら、自分の下手なフォームと向き合って矯正しないとですね。

藤原将

自分の力で稼いでいくって、そういうことです。

坂本光

誰かが手取り足取り教えてくれるわけではないぞ、ということですね。

ぼくの場合は、わりと手取り足取り教えてもらったんですが(笑)

藤原将

まだまだ、誰かに教わりつつデビューするのはイレギュラーで、孤独な環境から自己研鑽して頑張る人が多いと思いますよ。

ぼくだって独学でやってきたクチですし。

“人に教わる vs 独学する” はぶっちゃけ……

坂本光

ぼくの場合、道を指し示してくれる存在として藤原さんがいたから、いいスタートダッシュを切れたと思っています。

ただ、藤原さんみたいに独学で成果を出している方もいらっしゃるわけで。

いわゆるコンサルや教材について藤原さんのご意見をいただきたいです。

藤原将

坂本さんには以前もお伝えしましたけど、コンサルも教材も掛け算の手段です。

買うだけで血肉になるわけじゃない、ってのが大前提。

ぼくが坂本さんに文章の書き方、仕事の獲り方を教えたけども、坂本さんはいっさい行動しない。どうなりますか?

坂本光

なにも起こりません……よね?

藤原将

そう、何も起こりません。

コンサルや教材は、近道を教えてもらう手段に過ぎないんです。

当人が行動しなきゃ、掛け算はいつまでもゼロ。魔法じゃないので。

坂本光

おっしゃる通りだと思います。

藤原将

あとは、提供者が自分にどのくらい時間を割いてくれるか、よく見るといいですよ。

とくにコンサルは、基本的に一対多ではなく一対一の関わり合いです。

提供者とコミュニケーションをとってあなたはこうだから、この作戦で行こう」と考えてくれるようなものがいいと思ってます。

坂本光

たしかに、藤原さんを先生として迎えて、とくに気付きが多かったのは「坂本のための作戦」を考えていただいた時間かもしれません。

一方通行のインプットでいいなら、ブログやYouTubeでもかなり勉強できますね。

藤原将

手探りでも頑張っていけるなら、クラウドソーシングに登録して提案文を送り続け、そのかたわらブログやYouTubeを見て勉強するでも十分です。

こっちは一銭もお金がかかりません。
とにかく根気強く提案文を送って、座学はほどほどに実践から学ぶ方法ですね。

提案文とは?
坂本光

ただ、独学しつつ提案文を送っても、なかなか成果が出ない場合もあると思います。

そういった方へのアドバイスはありませんか?

藤原将

この人に仕事を任せたい、と相手に思ってもらえる提案文を書けていない可能性がありますね。

提案文が下手だと、記事をつくる文章も下手だと判断されます。

坂本光

たとえば、どんな提案文がダメなのでしょう?

藤原将

信じがたいですが、発注者をしていると「私はライターです。仕事ください」みたいなメッセージが届くこともあります。

藤原将

立場を逆転させて想像してみてください。

あなたはお金を払う側、名も知らぬ人から「仕事がほしいです。お金はもちろん払ってください」とお願いされるわけです。

坂本光

発注者の目線を想像すると、見え方が違いますね。

藤原将

独学するなら、客観的なアドバイスをくれる人がいないわけです。

なおさら、自力で “相手がどう思うか” を想像する意識が大切ですよね。

提案文の作成も、数を送るのは前提。「量」では満足せず「時間」をかけてベストを追求してください。

新米「あわわ、キャパオーバーするかも」 先輩「しないよ」

坂本光

藤原さん、よく「提案文をもっと送りましょうよ」とアドバイスをくださっていましたよね。

ぼく、こんなに送って全部契約が決まったらキャパオーバーする、とヒヤヒヤしていました(笑)

藤原将

そうそう。以前、よくSNSに「仕事がとれないんです」という相談が来てたことがあって。

話を聞いてみると魅力的なアピール文が書けているわけではないのに、提案文を送っている回数が少ないんですね。

だから、まず提案文をもっと送って、反応がいいものの共通点を探ってはどうですかと返事をしたわけです。

藤原将

そのときも、そんなに提案文を送ったらキャパオーバーします、と難色を示されてしまって……

そんなの、キャパオーバー “できたら” 考えたらいいじゃないんですかね。

坂本光

キャパオーバーできたら……

なんだか含みのある表現ですね。

藤原将

坂本さん、営業部門に配属された新米社員が「契約を取りすぎたらどうしよう」と困っていたらどう助言します?

坂本光

まあ、とりあえずやってみてから考えようね、と(笑)

むしろ、いきなり社内が回らないほど契約をとれたら武勇伝ですね。

藤原将

そうそう、先輩に「キャパオーバーなんてしないよ」と突っ込まれるシーンが思い浮かびます。

万が一、本当にすべての提案が通ってキャパオーバーになりそうなら、本契約の前に納期の調整を相談すればいいと思います。

藤原将

多少なり迷惑をかけることになるので、誠意をもって交渉すべきですが、ムリして仕事を受けて納期を守れないより100倍マシなので。

でも、そのくらいの気合いがないと、自営業の世界に足を突っ込んで成果を出すのは難しいんじゃないでしょうか。副業だとしても、です。

坂本光

Webライターの世界をサバイブするための考え方の1つということですね。

パソコンを凝視するインタビュアー坂本
ガチで生き抜いてきた人の意見はしみる……
坂本光

ところで、ここまで提案文についてお伺いして、気になったことがあります。

藤原さんは、ご自身の提案文の質をどうやって確かめていたのでしょう?

藤原将

提案文の質を自己判断するのは難しいですよね。

だから、独立当初はぼくに仕事を依頼してくれた人へ、提案文のどこが決め手になったのか直接聞いていました。

そうすると客観的な評価がもらえます。
迷ったら、直接聞くのが一番近道だと思うので。

坂本光

…っっ!(絶句)

坂本光

そんな手もあるんですね……

考えもつかなかったことで、目から鱗です!

藤原将

ともかく自己評価は案外当てにならないので、素直に誰かに聞いてみるといいですよ。

先輩ライターに聞いてもいいですね。

誰でもマネできる、単価を高め、売れっ子になる思考術

坂本光

提案文が通るようになって順調に仕事が増えたら、つぎは単価を上げていきたいですよね。

受注単価を上げるため、意識すべきことを教えてください。

藤原将

未経験の仕事にも挑戦するといいです。

いまより受注単価のいい仕事は、いまの仕事ではないはずなので。

それに、いろんな仕事に挑戦すると1つひとつの掛け合わせが積み重なって、新たな仕事につながることもあります。

坂本光

なるほど。

藤原将

未経験への挑戦は恐怖が付きものですけど、たまたま携わった仕事をこれけっこう好きかもと思うことはままあります。

未経験の仕事を避けると、こういう発見とか成長のチャンスが減ってしまいます。

坂本光

未経験でも挑戦する姿勢、ぜひ取り入れたいと思います。

藤原将

あとは、発注者の手間を減らせるようなライターになれるといいですね。

たとえば、この取材記事。
坂本さんが納品してくださったものが誤字脱字ばかりだと、ぼくは修正に多くの時間をとられます。

坂本光

藤原さんの時間を奪ってしまう、ということですよね。

藤原将

そうです。
ほかの仕事に充てられるはずだった時間を、誤字脱字を直すために消費しなきゃなりません。

そういう手間を発生させないライターほど、何度も仕事を任せてもらえますし、もう少し報酬額を上げてもいいかなと思われるわけです。

坂本光

初歩を極めるところから、ということですね。

坂本光

いずれも藤原さんに以前教わったことですが、あらためて気づけたことも多くありました。

Webライターとして成長し続けるための心得をお聞きして、今回の締めとさせていただきたいです。

藤原将

まずは、文章を書くことを好きになってほしいですね。

書く作業そのものを好きになる必要はありません。

書いた末に誰かが喜ぶのだと想像して、文章を書いている自分を好きになってほしいんです。

藤原将

人を幸せにできる自分が嫌いな人なんていないと思います。

だから文章を書くことが苦手でも、誰かをハッピーにするために書けばいい。

すると、ライティングのための勉強が辛くなくなるので、成果が出るのは時間の問題だと思います。

坂本光

最初、軌道に乗せるには覚悟が大事とおっしゃっていましたが、稼げるようになれば覚悟は薄れそうですもんね。

そのあとは、藤原さんが言うように「文章を書くことを好きになる」が成長に欠かせない気がします。

藤原将

そうですね。

坂本光

締めにふさわしい言葉でした。本日はありがとうございました。

大豊作に笑む、インタビュアー坂本
大豊作に笑む、インタビュアー坂本。

取材後記

今回、藤原さんが運営するマンツーマン形式の学び舎『藤原道場』への参加をきっかけに、インタビューの機会をいただきました。道場生として教わったことだけではなく、インタビュー時に聞き出したことも参考に、活躍の場を増やせるよう努力します。

2022年1月、藤原道場は『文章道場』に生まれ変わりました。

ぼくとしては「未経験から挑戦するときに知りたかった情報を聞いた」ということもあり、これからチャレンジする方にも読んでいただきたく思っています。もし「この記事いいじゃん」と思っていただけたなら、SNSやブログで紹介していただけますと大変嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました!

藤原将

あっ、最後にぼくからも少し。

ありがたいことに、以前から「Webライターに関することを指南してほしい」と意見をいただいていたものの、教えることを得意とは思っておらずお断りしてきました。

ただ、どうにか初心者を応援できればと制作した自著に、感謝の声が多くとどき「ほかにも手伝えることがあるなら……」と始めた取り組み。それが、ビデオ通話とチャットによる、仕事獲得・記事制作・チャットコミュニケーションの指南所『藤原道場』でした。

昨年末から、坂本さんをはじめとする初学者数名への指南を通じて、頑張る人を応援する藤原道場の取り組みに意義を感じています。

自身の本分はライター活動であり、藤原道場がマンツーマン指導である都合上、支援対象はごく少人数になるとは思いますが、いざ関わることとなった方にはみっちりとサポートできればと思います。

また、Zoomが苦手な方(ぼくも苦手です)もいるかと思いますが、密なコミュニケーションは必須と考えているため、事前のヒアリングや重要箇所の指南はZoomを使う予定です。

TwitterのDMからご相談いただければお返事しますので、関心のある方はご相談ください。多くのご相談をいただいた場合には、しばらく対応が難しい点のみご了承ください。

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