2020年冬からWebライターとして活動している、坂本光(@teru_one0731 )です。

先輩ライターであり、ぼくのライティングの先生でもある藤原将さんのブログに寄稿する機会をいただきました。

藤原さんは、Webライターの過半数が知っている(と思われる)企業「ランサーズ」の式典、ランサーオブザイヤー2021を受賞している方。

これから本気でライターを始めたい
どうやったら上手くいくんだろう…

本記事を読んでくださる方は、こんな思いを抱いていると思います。

ぼくも売れっ子Webライターを目指す身。未経験から副業ライターに、そして独立して月100万円を稼ぐ藤原さんのヒミツが気になります。

せっかくの機会なので「どうやったら成果を出せるか」を聞きたいと思いインタビューを申し込みました。

絶対に成功のコツを聞き出したい、インタビュアーの坂本
絶対に成功のコツを聞き出したい、インタビュアーの坂本です。

一気にハードルを上げちゃいますが、このインタビュー記事はもはや〝教科書〟です。

多くは語りません。読み進めてみてください。

挫折歴2回のライターが語る「稼げる / 稼げないWebライター」の違い

坂本光

今日はよろしくお願いします!
初取材なのでド緊張していますが、今日は藤原さんにWebライターを始めて稼ぐ方法を教えていただきたく思ってます。

いきなりですが、藤原さんの経歴を軽くお聞きしてもいいでしょうか?

藤原将

はい。もともと美容師をしていたんですが、月給が10万円程度から上がらず、副業ライターを始めました。

副業ライターもなかなか上手くいかず、二回ほど挫折したんですけど、三回目の再々チャレンジで軌道にのって

そのまま独立して、勢いで月100万円稼げるようになりました。

勢いで月100万円稼ぎ、会社も立てちゃった藤原さん
勢いで月100万円稼ぎ、会社も立てちゃった藤原さんです。
坂本光

月収10倍!?(ゴクリ)

稼げないWebライターだった二回目までと、稼げるWebライターになれた三回目はなにが違ったんですか?

藤原将

三回目は覚悟が決まったんです。
当時は、美容師以外にバイトも詰め込んでいたんですが、いかんせん給料が少なすぎて「このままだと死んじゃう」と。

あと、ネットで稼げてるライターさんの記事を読んで、ぼくも必死に頑張れば稼げるんじゃないかと希望が見えたんです。

坂本光

どん底に突き落とされたからこそ、ケツに火が付いたって感じでしょうか?

藤原将

そうです。

当時は初めての彼女と同居していて、このまま甲斐性のない男として甘んじていていいのかと。

いやいや「No」でしょ、と腹をくくりました。

坂本光

こう言ってはなんですが、めちゃくちゃシンプルな動機……

藤原将

でも、けっきょく、覚悟がないうちは結果なんて出ないと思います。

ぼくは、自分に火をつける覚悟が「稼がないと死ぬ」だっただけ。

人によっては「育児と稼ぎを両立したい」とか「失業がこわい」とか、いろいろです。

坂本光

ぼくも、コロナ禍に不安を覚えて「自分で稼ぐ力がほしい」と思いました。

深く考えていませんでしたが、これが覚悟なんですね。

藤原将

そうです。そして、覚悟が強い人から稼げるようになっていくんです。

正直、才能とか経歴とか関係ないと思いますよ。

Webライターは「人を集める仕事」らしい

坂本光

今更ですが、Webライターってなんですか?

文章を書く仕事だとは思いますが、何をする仕事なのかピンとこない人も多いと思うんです。

ぼくもマーケター出身ですが、ピンと来ていませんでしたし。

藤原将

記事を書いて、読者の悩みを解決する仕事です。

「光熱費が高いから節電方法を調べよう」とか「証券口座の開設方法を知りたい」と思って、みんなWeb記事を読むじゃないですか?

アレを書いて読者の悩みを解決するのが、ぼくらの仕事です。

藤原将

そして、読者の悩みを解決してくれるサイトは、みんなに好かれます。

役立ちサイトには、読者がどんどん集まってくるんです。
こんなふうにね。

役立つ記事を書けば、読者が集まってくる様子のイラスト
役立つ記事を書けば、読者が集まってくる。
坂本光

わかりやっすい!

なんだ、そういうことだったんですね。

藤原将

たとえば、このブログ『藤原将軍』も、ライター向けの役立ちサイトです。

小規模ながら、先月は4,000人くらいの読者が来訪して、2万ページくらい読んでもらえました。

そして、そのうちの何人かは、藤原将軍からぼくの本を買ってくれます。

坂本光

なるほど、先ほど言ってくださった「集客」を、実際にご自身のブログでもされているわけですね。

藤原将

この取材も坂本さんが記事にして、藤原将軍に読者さんを集めてくれるはずです。

今回は「坂本さん⇔藤原将軍」ですが、仕事では「坂本さん⇔別の人のサイト」になるだけです。

案外、かんたんな仕組みじゃないですか?

坂本光

いま記事を読んでくれてる人が「なるほど〜!」と手を叩いてる様子が目に見えます。

覚悟があっても “あの基準” が低いと難しい

坂本光

先ほど「覚悟があれば稼げる」とお答えいただいたんですけど、やっぱりもう少し納得できる意見がほしいというか。

しっくり来なくて……もっと、こう、なんというか。
具体的な意見がほしいです(笑)

藤原将

まあ、覚悟なんて人それぞれですからね。

ぼくが言いたいのは努力基準が低いと成果は出ないよってことです。

坂本光

努力…基準……?

藤原将

人によって「これだけやったから頑張った」というラインが違うじゃないですか。

それを努力基準と呼んでます。

一日、素振り100回で満足する人もいれば、素振り1,000回しなきゃ満足できない人もいるわけで。

坂本光

つまり、努力の量を重ねられる人が、成果を出しやすいってことでしょうか?

よく聞くのは「努力は量じゃなくて、正しい方向に進んでこそ意味がある」というものですが。

藤原将

努力の量より努力の時間と言ったほうが近いかもしれません。

向上心があって、成果を出している人って、ライターの仕事をしている時間以外にも、いいライターになるために時間を割いています。

街中を歩いているとき、電車で移動しているとき、食後に皿を洗っているとき、入浴しているとき、ずっと「記事を書いてお金をいただくにはどうすべきか」について考えているとかね。

坂本光

たしかに、それは「量」とか「数」じゃないかも。

努力の時間かぁ。
聞きなれませんけど、分かった気がします。

藤原将

やるべきことを聞いたときの反応で、すぐ成果を出せそうな人なのか、そうではないのか想像しやすいですよね。

そこまでやらなきゃいけないの」と拒否感を示しているなら、努力基準が低いから成果を出すのは難しい。

やっぱ、それくらいやらなきゃね」と反応してくれるなら、努力基準が高いから成果を出しやすそうだ、といった具合に。

坂本光

厳しい意見だと思いますが、ごまんといるWebライターのなかで、ちゃんと選ばれる人材になりたいなら……ということですよね。

藤原将

はい。二度の挫折経験を踏まえた、しくじり先生の意見です(笑)

坂本光

説得力が違う(笑)

歴6年のライターが勧める「仕事の獲り方・始め方」

坂本光

藤原さんは、どんな手順でWebライターを始めたんですか?

いまからWebライターに挑戦したい方におすすめの手順があれば、それもお教えいただきたいです。

藤原将

始め方はいろいろあるみたいですけど、ぼくはクラウドソーシングがいいと思ってます。

クラウドソーシングとは?
藤原将

もし、ぼくが「書いていたブログがヒットして、声がかかってライターになりました」と言ったらどうでしょうか。

坂本光

うん、無理です。
真似できないです。

藤原将

知り合いのツテを使ったり、とにかく飛び込み営業したり、出版社にバンバン電話して最初の仕事をもらいました(キリッ

坂本光

ぼくはツテがないですし、兼業なので飛び込み営業も電話営業も難しいです……

も、もう少し再現性を……

藤原将

そう。いまWebライターを始めたいと思っている人のなかには、「コロナ禍だから」「スキルゼロから手に職を」という背景がセットになっている方も多いはず。

つまり、失敗が許されない状況にいるわけです。

そんな方には、できる限り再現性のある方法を勧めたいので、ぼくが副業時代からいまに至るまで活用しているクラウドソーシングをおすすめしているんです。

坂本光

手数料をとられるから、クラウドソーシングはやめとけという意見もありますよね。

ぼくもデビューにはクラウドソーシングをフル活用しましたが、実際はどうなんでしょう?

藤原将

坂本さんは、デビュー時に自力で仕事を獲れる集客力とか、営業力ってありましたか?

坂本光

たぶん、なかったです。

藤原将

対するクラウドソーシングは、デビュー時の坂本さんより何百倍、何千倍の集客力があります。

事実、クラウドソーシングにはライターを探している人がわんさか登録してるわけですから。

藤原将

ツテもコネもないなか手探りで仕事を探すのと、ライターを探してる人がたくさんいる場所で仕事を探すの、どちらが早く仕事を見つけられそうですか?

坂本光

それは……ライターを探してる人がたくさんいる方(クラウドソーシング)です。

藤原将

ですよね。

藤原将

さらに、クラウドソーシングには仮払いと呼ばれる仕組みがあります。

坂本光

仮払い?

藤原将

ライターと依頼者のあいだで、ちゃんとお金のやり取りが行われるように、クラウドソーシングが橋渡し役になってくれるんです。

クラウドソーシングがお金を預かってくれる仕組みのイラスト
クラウドソーシングがお金を預かってくれるそう。
藤原将

仮払いがあると、仕事をしたのに報酬が支払われないトラブルが起きづらいんです。

あと、実際にトラブったら対応してくれます。

坂本光

それは心強い……

藤原将

たとえば、この取材の報酬。

これって後払いの約束ですけど、ぼくが払い渋ったらどうしますか?

記事を書いて提出したけど音信不通みたいな。

坂本光

えぇぇ、困るんでやめてください!

藤原将

……で、実際どうしますか?

坂本光

ちょっと、どうにもならないかもです。

藤原将

副業であれ、専業であれ、自営業というのは常に未払いリスクを抱えてます。

しかし、デビューしたばかりの新米ライターは、未払いに対抗する手段を知りません。

いまの坂本さんのように。

坂本光

ぐうの音も出ません。

藤原将

だから、ある程度の集客力と営業力、トラブルへの対応力を身につけるまで、初心者の弱点をカバーしてくれるクラウドソーシングを使いましょうと。

それが、ぼくの提案です。

藤原さんのランサーズ(大手クラウドソーシングの1つ)のプロフィール
藤原さんのランサーズ(大手クラウドソーシングの1つ)のプロフィールは金ピカでした。なんかすごい。

資格、検定が必須? そんなの嘘ウソ

坂本光

やはり、藤原さんくらいの収入を目指すなら、なにか資格や検定は必須ですか?

ぼくはまだ、ライターに関する資格をもってなくて。なにかおすすめの資格があれば知りたいです。

藤原将

資格……?

坂本光

武器になる資格がなければ高収入にはなれないと思うのですが、おすすめの資格はないですか?

藤原将

必要なのは資格より “誠意” っていうか……

ぼく、ライターになってから資格をとったことがないので、とくに「資格がなきゃいかん」とか考えたことありませんでした。

坂本光

え? そうなんです??

藤原将

資格をとって仕事が増えるなら、ぼくも根こそぎ資格をとっていきたいところですが。

これからライターに挑戦する方も、まずは資格のない状態からスタートして、必要になったら資格をとるといいのでは、と思います。

藤原将

ライターを始めてみたら、美容に関するお仕事が増えてきて……なら「日本化粧品検定」に挑戦するとか

金融に関するお仕事が増えてきて……なら「ファイナンシャルプランナー」の資格をとるとか、そんなスタンスでいいと思います。

資格をとるのは、時間も手間もかかります。けど、無計画にとって活かせない可能性もあるわけで。

坂本光

必要になったらとる。

限られたリソースを無駄にしない、堅実な考え方ですね。

藤原将

もちろん、資格を武器にしてバリバリと活躍しているライターさんもいらっしゃるので、あくまで一意見として捉えてください。

インタビューは後編につづく
次章≫文章力をグングン伸ばす習慣があるらしい

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