仕事がないとき、多くのフリーライターは不安になり、辛くなるものです。僕も、突然仕事ゼロになって焦った経験は、一度や二度ではありません。
ここでは、フリーライターは仕事がないとき何をすべきか、僕の経験にもとづいた具体的なアクションプランをお話していきます。
半年後、1年後に「仕事がないときもあったよな」と笑えるように、いま真剣にプランを立てていきましょう。
1.フリーライターは仕事がないとき何をすべき?
仕事がないフリーライターが最初にやるべきことは、「あと何ヶ月、仕事がなくても耐えられるのか」を計算することです。
そのうえで、緊急度が高く「すぐにでも売上を戻さなければ」といった局面だと判断するなら、以下のアクションに注力することを推奨します。
・新規営業に努める
・以前の顧客に営業
・バイトで生活資金を稼ぐ
一方、急いで売上を立てなくても数ヶ月は生活できるのなら、いわゆる “事業の種まき” に時間を充てることをおすすめします。
・集客経路を増やす
・知識・スキルの習得
・今後の事業計画を考える
今回は、緊急度が低い場合にフォーカスして、仕事がないフリーライターのおすすめアクションを紹介していきます。
緊急度が高い場合に行う新規営業、過去に仕事をしたクライアントへのアプローチに関しては、営業術に関してまとめた記事が参考になるかと思うので以下をご参照ください。
読者さんのなかには、これらを実践してクラウドソーシングで高倍率な仕事を獲得したり、得意分野のメディアから直接契約を取ったりしている方も大勢います。
2.仕事がないなら「集客経路の拡大」に注力しよう
仕事がないフリーライターのうち、半年程度の生活費を賄える貯蓄がある方は、集客経路の拡大に努めることを推奨します。具体的には、下記に注力して営業チャネルを増やすということです。
- ブログ運営
- ツイッター運用
- コミュニティ参加
過去に当ブログの記事でも触れたのですが、ブログ運営とツイッター運用には “顧客獲得” の面で大きな可能性を感じます。

しかし、仕事で忙しい時期に、あえて「目の前にある仕事を断り、ブログ・ツイッターに時間を割く」といった選択肢は取りづらいもの。
だからこそ、仕事がない時期に集客経路の拡大を行うのです。
また、いささか直接的な手段ではあるものの、コミュニティ参加は同業者・発注者(企業・サイト運営者)とのコネクションを築く場所として有効です。
僕も、過去に何度か参加コミュニティのなかで受発注を経験しました。そのなかで感じたメリットは “相手を知っているから受発注しやすい“ というもの。
コミュニティをきっかけに、長期的な関係を築けられる同業者・発注者と出会えれば、継続して依頼をもらえる可能性が高くなります。
3.仕事がないなら「知識・スキル」を習得しよう
仕事がない期間は、フリーライターが自分自身の商品価値を高めるタイミングとしてピッタリです。
フリーライターであれば、以下の領域について知見を深めることを推奨します。
- 本業にまつわる勉強
- 税金・優遇制度の勉強
- 経営・マーケティングの勉強
“本業にまつわる勉強” とは、自身が得意とする分野の知見強化や、これから携わるであろう分野の情報収集を指します。
また、フリーライターとしての文章力に未熟さを覚えるなら、文章力向上のための勉強も有効でしょう。
しかし、それだけで十分とは言えません。
むしろ、税制度に対する理解を深めたり、経営・マーケティングに対する理解を深めたりといった、一見するとフリーライターの仕事に直接関係しない勉強のほうが重要だと考えています。
若さを武器にして、やる気とか作業量だけで稼ぐ体力勝負では、いつか苦しくなる局面が来ます。
そういったとき必要となる知識が、税制や経営・マーケティングの勉強で習得できる “賢くお金を得る&残すノウハウ“ なのです。
- 同じ売上なのに、納める税金を減額できる
- 同じ肩書なのに、より多くの仕事が舞い込む
- 同じ業種なのに、労働単価が10倍も、20倍も違う
税金や経営・マーケティングの知識を身に付けているか否かで、このように差が生まれる実例をたくさん見てきました。
ですから、ライティングに直接関係する知識だけを身に付けるのではなく、1人の経営者として実力を付けられるような方向で学習することを推奨します。
4.仕事がないなら「今後の事業計画」を考えよう
仕事で忙しい時期は、自身の今後についてゆっくり考える時間を取りづらいものです。
たとえば、僕は文章を書くことが大好きなので、フリーライターの仕事は今後もずっと続けていきたいと考えています。
一方で、いつまでもフリーライターの収入一本に頼ることに不安を覚えており、常に心のどこかでは「収入源を少しずつ増やさなければ」と思っていたのです。
そのモヤモヤを解消するため、仕事が減ったタイミングを使って身の振り方について思案し、いろいろと考えたのち法人を設立しました。
・不動産賃貸業を始めたい
・法人設立を経験しておきたい
・税金の負担を少しでも抑えたい
・法人化を経て一層やる気を高めたい
・妻がプログラミング・デザインの勉強を始めたので、組織化を視野に
こうして5年後、10年後を見据えた舵取りのために、空いた時間を充てることも有意義な時間の使い方だと考えています。
なお、フリーライターが法人化した感想に関しては、以下の記事でお話しています。
5.まとめ
仕事がないときは、大きな不安に苛まれて、どうしようもなく焦りがこみ上げてきます。
僕も「どうしよう、仕事がない」と焦った経験は一度や二度ではありませんから、その気持ちはよく分かります。
しかし、仕事がなくて時間が余っているとき、それは見方によれば “事業の種まき” を行うチャンスなのです。
何年か経って、「あのときは仕事がなくて焦ったよな」と笑えるように、いま真剣にプランを立てていきましょう。