フリーランスが新たな案件獲得を目指すとき、クラウドソーシングを活用したり交流会に参加したりといった方法のほか、企業に「営業メールを送る」という選択肢があります。

メール作成には特別なスキルこそ要らないものの、営業メールの書き方はコツを押さえなければ全く仕事に繋がりません。

今回は、営業相手に開封してもらい、かつ「この人はうちに必要な人材だ」と感じてもらうためのノウハウをご説明します。

バシバシ案件を獲得して、多くのお客さまに価値提供しつつ稼いでいきましょう。

この記事の目次(クリックで飛びます)

1.粗末な件名を使った営業メールは開封されない

開封される件名には、いくつかの特徴があります。

  • 開封の価値を一言で伝えている
  • 具体的にメッセージを示している

この2つをクリアできていなければ、メールを開封してもらえる可能性は下がります。

ダメな例

件名:初めまして藤原と申します
件名:ライター募集の件

良い例

件名:[すぐ稼働可] ライター募集を拝見しました
件名:FP持ちディレクターとして記事監修できます

後者のほうが、より具体的に “メールを開封したときの価値” を伝えられています。

なお、相手の環境で件名がすべて表示される保証はないため、僕は ”最初の15~20文字” で言いたいことを伝えられるよう意識しています。

2.フリーランスとしての魅力をキッチリ伝える

営業メールの基本的な構成は、おおむね以下の通りです。

  1. 挨拶
  2. 名乗る
  3. 要件を伝える
  4. 経歴・実績の提示
  5. 要件を再度伝える

上記の5ステップを、さらに3つのステップにまとめ直して簡単にご説明します。

最後には、営業メールの一例を紹介するので、営業メールで悩んでいる方は参考にしてください。

(1)挨拶~要件を伝える

メール開封後の導入部分は、挨拶のあと「私は何者か・なぜ連絡したのか・どんな価値提供ができるのか」を伝えるための文章を書きます。

突然、営業をかけられるメールの受け手にとっては、メールの送り主が誰なのか全く分からない状況であり、その意図と相手の属性・能力が明らかになるまで反応できません。

ですから、自己紹介は端的にまとめつつ、信用に値する人間であることを伝えるよう意識してください。

(2)経歴・実績を提示するタイミングは必ず要件を伝えたあと

よく、要件を伝えるまえに、経歴・実績を伝えてくださるメールが届きます。

しかし、要件を把握していない段階から経歴・実績を長々と伝えられた場合、読み手はその経歴・実績が「営業メールの送り主の要件」とどう関係しているのか理解できません。

ですから、まず伝えるべきは要件。

そのあとに「自分はこういう能力を持っているから、要件とあわせて検討してください」と伝えなければ、読み手に負担を強いることとなってしまうのです。

(3)最後にもう一度要件を伝えて締める

要件を伝えたのちに経歴・実績を提示し、そのあとにもう一度要件を伝えておきましょう。

「要件を一度言っているから、もう良いのでは?」と思ってしまうものですが、読み手は経歴・実績を読み進めているあいだに、結局のところ要件は何だったのか忘れてしまっています。

もちろん、完全に忘れているわけではなく……要するに「この件に応答してあげなきゃ」という気持ちが弱まっている状態になっているのです。

ですから、もう一度「応答してあげなきゃ」という気持ちを呼び起こすとともに、相手に ”前文を遡らせる” という手間をかけさせないよう「〇〇してほしい」とアクションを促す一声を入れて締めることをおすすめします。

(4)フリーランスライターの僕が行きついた営業メールのテンプレ

実際のところ「これが正解」というテンプレートはありません。

……が、フリーランスになってから何度も営業メールを送っているうちに、どのような構成のメールが返信されやすいのか感覚をつかめてきました。

以下の営業メールは、あくまで「藤原が行きついた、ひとまずのテンプレ」ということを踏まえて見ていただければと思います。

営業メールの一例
件名ライター募集、応募のご連絡[SEOライター歴5年]
挨拶株式会社〇〇 〇〇担当者さま。
突然のご連絡、失礼いたします。
名乗る兵庫県を拠点に、フリーランスライターとして活動しております、藤原 将(ふじはらしょう)と申します。
要件〇〇さま(会社名)のホームページの求人情報を拝見し、5年ほどのライター活動で培った自身の知見を生かせると思ったため、今回ご連絡しました。

ぜひ、〇〇をお任せいただきたく存じます。
経歴以下の経歴・実績が、貴社の求人情報とマッチするように考えています。

※今回の要件に関する経歴・実績を文・URLにて提示。求人情報から ”相手の欲している人材像” を見極めつつ、自分の能力の「これだ」という部分をアピール。

※僕の場合、ツイッター・ブログもパーソナリティ(人柄)を伝えるうえで重要だと考えているため、相手を見て提示することが多々あります。
要件こうした経歴・実績をフル活用し、〇〇さまのメディアを盛り上げるお手伝いができれば光栄です。

スケジュールには余裕があり、柔軟に対応できるかと思いますので、ご検討のほどよろしくお願いいたします。

構成はいたってシンプルですが、結構な確率で返信してもらえます。

相手にあわせて ”その相手だから送る言葉” を練り込んでいく点がミソ。

ちゃんと「あなたの会社の求人情報を読みましたよ」と伝えられるメールに仕上げれば、仕事に繋がるケースは多々あります。

クラウドソーシングの提案文のテンプレはこちら▼

3.営業メールはテンプレを作って、テンプレを使うな

ここまで、営業メールのテンプレートを作る手順について解説してきました。

しかし、テンプレートを作っておきつつ、実際の営業シーンではテンプレートを極力使わずに営業することを推奨します。

テンプレートは、あくまで「一から考えた営業メールのチェックシート」として使ってほしいのです。

というのも、テンプレートを使って送った営業メールは、どうしても ”テンプレ感” が出てしまいます。

実際に、営業メールを受ける側を経験した方には共感いただけるかと思うのですが、テンプレ営業メールは一発で「これ、テンプレだろうな」と分かるものです。

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ふじはら
皆さんも「手抜きのテンプレメールだな」と思った連絡に返信はしないですよね

たとえ、どれほど興味をそそる件名だったとしても、導入をちょっと読んで使いまわしの文章であることを察すれば、そのメールはゴミ箱行き。

「このメールは、この機会のために一から書かれたものだ」と伝わるメールでなければ、熱量は相手に届きません。

テンプレートは、一から書いたメールの答え合わせとして使うにとどめて、毎度毎度オリジナルの文章を作ることをおすすめします。

4.その営業メールは「価値提供」になっているか

フリーランスが営業メールを送るときって、どんなときでしょう?

  • 仕事が欲しいとき
  • 人脈を作りたいとき
  • 質問・疑問があるとき

ほとんどは「仕事が欲しいとき」だと思われますが、それ以外にも営業メールを送るタイミングはあります。

これらに共通するのは、いずれも「〇〇をください」と、こちらから相手にお願いするメッセージを送るという点です。

ですから、何も工夫せずに営業メールを送ると、いわゆる ”クレクレ君” のように映ってしまいます。

極端にたとえれば「あなたのお金ください」とか「あなたの時間をください」と言っているようなもの。だからこそ、「〇〇をくれたら、〇〇で返しますよ」と伝えることが非常に重要です。

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ふじはら
「仕事をくれたら、貴社の事業売上に貢献します」といった姿勢をメールに練り込んでいくんです

5.まとめ

最近は、副業を使い休日フリーランスとして働く人も多いようです。

しかし、休日をまるっと使って営業活動をするも、営業メールの作り方が下手であるために仕事獲得に繋がらないとか。

今回ご説明した方法を駆使して、バシバシ案件を取れるようコツを掴んでいきましょう。

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ふじはら
ライターでもエンジニアでも、デザイナーでも「クライアントの心を動かすメール」の基本は同じです

なお、人様のサイトを拝見すると「フリーアドレスはNG」といったアドバイスを見かけるのですが、個人的にはさほど関係ないように思います。

Webライタ-の営業力を高めるマニュアルはこちら▼