「ツイッターのアカウント、とりあえず作っているけど発信はほとんどしていない」
こんな状態に陥っていませんか?
僕も、フリーランスになってからツイッターを始めたものの、何を呟けば良いのか分からないまま放置していました。
しかし、ひょんなことから活用し始めて「これはすごい」とビックリ。

今回は、フリーランスがツイッターを始めるメリットと、発信を多くの人に見てもらうツイート方法(予算ゼロ)をご説明します。
1.フリーランスがツイッターを始めて感じたメリット6つ
「うちの会社、ホームページ作ってなくて……」と聞けば、みんな「ホームページは作ったほうが良いのでは?」と口を揃えて言いますよね。
フリーランスにとって、ツイッターは “企業のホームページ” に相当するもの。つまり、必須のツールなんです。
具体的にどんなメリットがあるのかご説明しますね。
(1)発注者側へ事前に人柄が伝わる
ツイッターを始めてから、仕事を受けるときに「ツイッターを拝見して、誠実そうな方だと思い依頼しました」と言われるようになりました。
特に、Web系のフリーランス職は取引がネット上だけで完結するため、相手の人柄が把握しづらいもの。
発注者側は、顔・人柄が分かることに大きな安心感を覚えるようです。
「ツイッターを見て、個人的にお話を聞きたいと思いました」と仰ってくださるライターさんもいて、実際に取材していただいた経験もあります。
(2)フリーランスの仲間作りができる
ビジネス色の強いSNSは、ツイッターのほかにFacebookが挙げられます。
しかし、Facebookは「すでに繋がりのできた人同士を結ぶ」といった使われ方をすることが多く、新たな仲間作りには不向きです。
一方、ツイッターは発信に対する反応が集まりやすく、誰かの投稿にリプライ(返信)をすれば、すぐに交流が生まれます。
ゆえに、同業者同士で情報交換をしつつ、フリーランス仲間を作っていく用途に適しているのです。

他愛のない話をしたり、ときには有益な情報が飛び交ったり。非常に楽しくやり取りをしています。
(3)案件を受発注するためのツールになる
フリーランスを名乗って発信をしていると、たまにツイッターでフリーランスを探している発注者から声をかけてもらえます。
「こんなお仕事やってもらえませんか?」と、ツイッターを介してダイレクトメッセージ(DM)で直接仕事を依頼されるのです。
このほか、ツイッター上で「この案件に対応してくれるフリーランスはいませんか?」と募集がかけられているケースもあり、案件を受注する場所として活用できます。
また、自身がほかのフリーランスに仕事を発注したいとき、ツイッターを使って外注先を見つける目的で活用することも可能です。
(4)本業で得た知識を定着させられる
単純に仕事を得たり人脈を広げたりするだけが、ツイッターのメリットではありません。
フリーランスは多種多様な仕事に対応する特性上、日々インプットを行います。しかし、インプットした知識は、アウトプットを経て初めてちゃんと定着するもの。
インプットしただけでは、1週間もすれば記憶にほとんど残っていません。そこで、知識定着のためのアウトプット先として、ぜひツイッターを活用してほしいのです。

覚えたことや気付いたことをツイッターにアップすれば、あとから “自分専用の教科書” みたいなイメージで学びを振り返れます。
また、誰かに学びを提供することにも繋がり、ここまでご説明した仕事の依頼・仲間作りにもポジティブな影響をもたらします。
(5)ブログ記事・サービスの流入経路として活用できる
普段から多くの人とツイッターで交流しているなら、ツイッター上に “見てほしいブログ記事やサービス” を共有するだけで、紹介したリンク先をみんなが見てくれます。
本来、ブログは1人でコツコツ書いていても、なかなかページビュー(PV)が伸びないもの。
「良いこと書いたつもりなんだけどな」と思うものの、一向にブログに読者の流入がなく落ち込むことは多々あります。
一方、ツイッターを利用して「こんな記事を書きました」と共有すれば、一気に数人のツイッターユーザーがブログ記事を見てくれます。

そして、これはフリーランスが発注者に提供できる付加価値にもなるのです。
「この記事・サービス、僕も拡散を手伝いますよ」がフリーランスの価値を高める
ツイッターでフォロワー数が数百人まで増えれば、ある程度の拡散力がある状況だといえます。
そのため、拡散力を生かして以下の提案ができるのです。
- サイトにアップする記事の拡散、ツイッターで協力しますよ
- リリースするサービスの拡散、ツイッターで協力しますよ
メディア・サービスの運営側にとって、「一緒に拡散してくれる人がいる」という状況は非常に心強くあります。
そして、クライアントは、このように真剣に自社事業の拡大を考えてくれるフリーランスに「何かあれば、つぎもあの人にお願いしたい」と思うものです。
こうして、ツイッターの拡散力を駆使することで、クライアントの満足度を高められるメリットもあります。
(6)”短い文章で伝える力” が身につく
ツイッターは、1投稿あたりの文字数が決まっているため、短いセンテンス(文章)で発信内容を練る必要があります。
そのため、ツイッターで発信を続けるほど、伝えたいことをギュッと凝縮する能力が身につきます。

2.フリーライター直伝!メッセージを短くツイートするコツ
僕はフリーランスのライターとして働いており、普段からずっと文章を扱っているため、「文字数の制限内でメッセージを収める」なんて簡単だと思っていました。
しかし、やってみると意外にも難しい。
起承転結の「承」までしか書けなかったり、思いのすべてを投稿に載せられないため誤解を招いたり、メッセージを短くツイートすることの大変さを思い知りました。
そして、最近やっと、メッセージを端的に発信するための基礎を作れました。
ツイート要素 | 役割 |
---|---|
1. 主張・状況解説 | 見る人に「どうして?」と思わせる部分。 |
2. 理由・事例提示 | 「どうして?」に対して、納得感のある説明をする部分。 |
3. 主張・アクション | 「どうして?」を解消したあと、何をすべきか伝える部分。 |
伝えたいメッセージを、3つに切り分けてツイートに盛り込むことで、短いセンテンスで情報を発信できます。
具体的に、1〜3の要素をツイッターの発信にどう盛り込めば良いのか、一例をご紹介します。
記事を書くとき、あれもこれも詰め込んじゃいけない。
— 藤原 将|神戸のライター(社長) (@fujihara_sho) February 14, 2020
出来上がるのは “網羅性の高い記事“ じゃなくて、ただの闇鍋だから。
一度にドカンと情報を与えられても、読者は消化できない。本当に伝えたいメッセージは何だった?
網羅性の高さは「1つのメッセージを多角的に伝える」ことで実現するよ。
記事を書くとき、あれもこれも詰め込んじゃいけない。
出来上がるのは “網羅性の高い記事“ じゃなくて、ただの闇鍋だから。
網羅性の高さは「1つのメッセージを多角的に伝える」ことで実現するよ。
「これは下らない文章」とか「ありきたりな一言。要らない」とか辛辣なコメントを入れる編集者。
— 藤原 将|神戸のライター(社長) (@fujihara_sho) February 23, 2020
たまに見かけるけど、ライターとコミュニケーション取れてるのかな…
業界の基準は知らんけど、丁寧に接してくれる編集者も多いなか、あえて抽象的+激辛コメントを炸裂させる人と仕事はしたくないよね
~辛辣なコメントを入れる編集者。たまに見かけるけど、ライターとコミュニケーション取れてるのかな…
業界の基準は知らんけど、丁寧に接してくれる編集者も多い
あえて抽象的+激辛コメントを炸裂させる人と仕事はしたくないよね
フリーランスの現実教えるよ
— 藤原 将|神戸のライター(社長) (@fujihara_sho) November 18, 2019
👤=クライアント様
👤40記事発注するわ
「スケジュール全部空けました」→音信不通
👤7円/字にアップね
「よっしゃ!」→音信不通
👤送金ミスった。ちょい待って
「なる早で頼みます」→音信不通
👤1年続く計画なのさ
「BIGプロジェクトっすね!」→編集者逃亡で頓挫
フリーランスの現実教えるよ
👤40記事発注するわ(以降すべて)
なお、これらはあくまで “メッセージを短く伝える” という趣旨のもと、発信を行う場合の型です。
- 気ままにツイッターで発信したい
- その瞬間の閃きを大事にしたい
- 独り言を呟きたいので……
上記のような目的をもってツイートしたい場合には適していないので、より多くの人へメッセージを届けたい場合の参考例として取り入れてみてください。
3.ツイッターで仕事を獲得したいなら “何者なのか” を明記しよう
そうそう、忘れていたんですけど、ツイッターで仕事を獲得したいならプロフィールは丁寧に作成することをおすすめします。
何者か分からないプロフィール、自己開示を全くしていないプロフィールは、発注側にとって不安要素しかありません。
- 何を仕事としているフリーランスなのか
- どういった経歴があるのか
- フリーランスとして開業したきっかけ
- どんなスキルを提供できるフリーランスなのか
これらを、意識的にプロフィールへ盛り込むことで、「このフリーランスにだったら依頼しても大丈夫そうだ」と判断されやすくなります。
※年収・収入のアピールを嫌う人もいるので、お金周りの情報開示は要検討。

4.まとめ
企業がホームページを持っていないと聞いたら「え、作ったほうが良いんじゃないですか?」と思いますよね。
それと同じくらい、「フリーランスなのにツイッター使っていないんですか?」と思われる時代になりつつあります。
ライターもエンジニアも、それ以外のフリーランスもです。
ですから、「ツイッターなんて使わなくても、集客も人脈作りも間に合っていますよ」って状況じゃなければ、今日から積極的に活用することをおすすめします。