経済的独立、配当金生活、何にも縛られない自由な人生。

僕も、そんな未来を夢見て投資をする20代男子の一人です。

  • いくら投資資金が必要なのか分からない
  • どこに投資すれば良いのか分からない

自由になりたいと思いつつ、こんな悩みを抱いている貴方に向けて、配当金生活の実現に向けた具体的プロセスを解説していきます。

この記事の目次(クリックで飛びます)

1.配当金生活の実現に必要な投資資金

まず、配当金生活を再現性重視で語るなら、生活水準は平均以下であることが大前提です。

一般的な身分の僕たちが、配当金生活(資産収入による経済的独立)を達成して継続するのは、それだけでも高難度な目標。お金を自由に使える悠々自適なリタイア生活は、並の配当金生活ではほぼ実現不可能だといえます。

ですから、ここで解説する配当金生活は、あくまで「労働せず配当金で平均的な生活を送れる」というレベルだと心得てください。

(1)配当金生活の理想資金は「1億円~」

資産運用系のブログに、分かりやすいデータがありました。

引用:長期投資でのんびり資産運用(ブロガー名:ももさん)

「税引後の配当利回り」が3%を超える投資先に、1億円をドカンと投じれば、確かに年間収入は300万円近くとなり生活費を賄える水準になります。

でも、1億円なんて用意できるでしょうか? いやいや、そもそも並の精神力しかない僕たちが、現金1億円をすべて証券に変えることなどできるでしょうか?

画像引用先の記事でも、「配当金生活って現実的じゃないよね」と一言。

もう少し、現実的なレベルで考えてみましょう。

(2)贅沢をしないなら「5,000万円」で配当金生活実現か

個人的には、贅沢をしないなら5,000万円程度で配当金生活に移行できると考えています。実現を想定したイメージは、つぎの通りです。

投資資金5,000万円の配当金生活
税引後の配当利回り 3.5%~
配当による資産収入 175万円~
毎月の生活費(年額) ~12万円(~144万円)
毎年の余剰資金(概算) 31万円~

税金の支払い、奨学金の返済、もろもろ各人の事情による支払いは、余剰資金内で対応できるものとして想定しました。

もちろん、見る人によればツッコミどころは多いと思います。

  • 税引後の配当利回り3.5%を安定して出せるのか?
  • 生活費12万円はいくら何でも少なすぎないか?
  • 余剰資金31万円ぽっちで、万が一のとき対応できる?

1:税引後の配当利回り3.5%は現実的?

配当利回り3.5%以上を安定して得る方法は、決して多いとはいえません。

だからといって、みすみす諦めれば配当金生活は夢のまま。配当利回り3.5%超をどうやって維持するか、頭を捻り具体的手法を考える者のみが、配当金生活を手に入れるに相応しいのだと思っています。

一例として、僕がどういった基準で投資をしているのか、本記事の後半で解説しています。

※読み飛ばしOK:「税制の活用」で手残りは増やせる

たとえば、通常は申告分離課税となっている配当収入を、総合課税に切り替えることで「配当控除」と呼ばれる税額控除を利用できます。

さらに、総合課税に変更すれば 「累進税率」を基準に税率が決まるため、申告分離課税で定められた一律20.315%の税率より、パーセントを極めて小さくできる可能性もあります。

出所:国税庁「所得税の税率

総合課税であれば適用される税額は上記のようになり、先ほどの試算であれば税引前の配当収入は220万円となるため、税率は10%が適用されます。ここに配当控除を加味することで、最終的な税金のイメージはつぎのようになるはずです。

総合課税を選択した場合
税引前の配当収入220万円
適用される税率 10%
配当控除配当収入の10%
(分配金は5%)
正味税率
(最終的な税率)
0%
配当控除後の住民税7.2%

もともと、源泉徴収税15%+住民税5%(+復興特別所得税)を課せられていたものが、総合課税にすることで所得税0%+住民税7.2%(+復興特別所得税)に抑えられました。

所得が配当収入だけなら、単純計算で200万円超は手元に残る計算になります。175万円と比べれば、その差は歴然ですよね。

2:生活費12万円は質素すぎる?

生活費12万円もあれば、十分すぎる生活ができます。家は2LDK、いや2DKもあれば十分ですし、物価の高い都会に住む必要もありませんから、家賃相場の低い地域に住めば良いはずです。

たとえば、晴れの国「岡山県」なんかは、家賃4万円台から綺麗な2LDKの賃貸物件があります。フルーツも海産物も美味しいし、災害も比較的少ない地域ですから、何不自由なく過ごしていけるでしょう。

配当金生活で時間は有り余っているなら、安い食材を探して自転車でスーパーマーケットを開拓するのも良いですね。

子育てをしながらは厳しいかも知れませんが、独身や配偶者と二人で過ごすなら、毎月12万円の予算があれば生活は問題ないと思います。僕は以前、税引前の年収が130万円だったんですけど、二人で問題なく過ごせました。

3:余剰資金31万円ぽっちで大丈夫?

経済的独立は、何も「二度と働きません」という誓約ではありませんから、イレギュラーが起こった際には日雇いバイトをすれば問題ありませんよね。

もし、病気で働けない状態での出費であれば、カードローンやメディカルローンによる一時的な資金調達が候補に挙がります。これらが利用できないときは、分割払い・後払いを提案して、病院側に検討してもらうという方法もあります。

いずれにせよ、不測の事態を乗り越えるための方法は、数多く用意されているのです。むしろ、そういった不安を乗り越えられないなら、まだ配当金生活に移行する段階ではないと考えるべきでしょう。

2.配当金生活をいち早く達成するための施策

ただ貯金をして投資を始めるだけでは、配当金生活はまだ遠い彼方です。一日でも、一時間でも配当金生活の実現を早めたいなら、つぎのような努力をしなければなりません。

  1. 生活の固定費を下げる
  2. そして、購買欲をコントロールする

これらを徹底するのは、決して容易ではありません。しかし、ここを乗り越えれば、経済的独立はこちらに小走りで駆けてきます。

(1)生活に必要な固定費を下げる

経済的独立の公式は「資産収入>生活費」です。つまり、生活費を下げれば、経済的独立の実現はグッと近づきます。

このとき、いきなり生活を切り詰める必要はありません。むしろ、始めは生活水準を下げずに出費を削る努力をしていきましょう。

まず思い浮かぶのは、これらの無駄な固定費たちです。

いますぐ見直してほしい固定費
携帯電話の契約プラン格安SIMの利用・より安いプランへの移行
月額サービスの見直し利用頻度が少ない有料サービスは解約
ネットショップの利用消耗品は実店舗より通販が割安なケースも
任意保険の見直し親・知人に勧められて加入した場合は注意

プランの切換え、保険の見直しは面倒なものですが、一度割安なものへ変更すれば貯金のスピードが驚くほど早まります。

僕の場合は、以下のような感じです。

藤原将の固定費
携帯電話の契約プラン LINEモバイルに変更。月額1万円→2,000円未満に
月額サービスの見直し Amazonプライムのみ利用。年額4,900円
ネットショップの利用 Amazon・楽天をフル活用して、外出は息抜き程度に
任意保険の見直し 自転車保険には入っています。年額3,000円

このほか、家賃も意識的に安く抑えるようにし、車は休日のみ使用していただけなので手放しました。固定費を下げるだけで、本当に貯金のスピードが早まるので、いますぐ見直してくださいね。

(2)ものを購入する際の基準を決める

もともと物欲は強くないものの、欲しいものはこだわりたい性格でした。仕事に使うパソコンとか、趣味に使うカメラとかには、お金をとびきりかける。日本男児にありがちな、一点豪華主義的な性格なのだと思います。

でも、これは良くない。そう思ったんです。

そこで自分自身にルールを課しました。

ものを購入する際のルール
1.すでに持っているものと「役割が被るもの」は基本的に購入しない
2.性能の劣化により、生活・仕事の生産性が落ちるなら購入する

人って、自分の持っているものよりワンランク高いものに惹かれますよね。収入が増えれば、比例して身に付けるもののグレードも上げちゃうんです。

イギリスの学者であるパーキンソンさんも、「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」といっていました。

この作用は非常に強力なので、お金を使ったあと貯金する、なんて甘い意識ではパーキンソンの法則に負けてしまいます。衝動的な購買欲が来てからでは手遅れなので、あらかじめルールを定めておきましょう。

(3)【体験談】僕自身は職業も変えました

社会人1年目から超節約家だったんですけれど、給料が少なすぎて貯金をできない日々が続きました。

転機は社会人4年目の夏。当時は同棲を始めたばかりで、美容師、工場バイト、WEBライターのトリプルワークをしてもお金が全然足りなかったんです。

だから、僕はそのとき可能性を感じていたWEBライターへ、思い切って転身しました。少なくとも美容師単体の給料より、WEBライターに専念した方が稼げる自信はあったので⋯⋯

おかげさまで、いまのところ当時よりは投資に充てられる金額が増えました。

「職業も変えるべき」なんて主張はしませんが、副業で月5万円くらい稼げれば、お金はグングン貯まっていきますよ。

関連記事:【月5万円稼げます】WEBライターを副業として始める手順

3.配当金生活の実現に適した投資先は?

固定費を削り、購買欲を抑えることで貯めたお金は、いったいどこへ投資すれば良いのか。大きく貯金ができるようになれば、これが目下の課題ですよね。

配当金生活を目指すなら、つぎのどちらかを強くおすすめします。

おすすめ投資先特徴
配当金狙いの国内株式手数料が低く、税金面で優れている
分配金狙いの米国株ETF税金・手数料はかかるが、安定した成長率

国内株式は手残りが多いものの、決定版と呼べるほどの銘柄はなく、米国株ETFは超定番銘柄があるものの、税金や手数料の面で国内株式より不利です。

それぞれ、もう少し詳しく解説していきます。

(1)キャッシュリッチかつ高配当な「国内株式」

国内株式に投資をするなら、自己資金を豊富に持っている高配当株がおすすめです。

前述したように、国内株式は「これを選べば間違いない」という銘柄が少なく、自信を持って万人に勧められる企業はありません。これは、日本の市場全体が低迷しており、継続的な勢いの良さを感じる企業が少ないからです。

そこで、僕はつぎのような、消去法ともいえる基準をもちいて銘柄選びをしています。

  • 自己資本比率が高い(借金の少ない)企業を選ぶ
  • 税引後の配当利回りが3%以上の企業を選ぶ

1:自己資本比率が高い(借金の少ない)企業を選ぶ

自己資本比率が高いというのは、つまり借金が少ないということです。

事業活動をするうえで、借金は必ずしもネガティブな要素ではありません。しかし、自己資金を中心にして事業をしている企業は、借金の多い企業に比べて安定しています。

借金の少ない企業はレバレッジ(てこの原理)を働かせられないため、一気に業績が伸びることはない一方、一度の業績不振から赤字を大きく出す可能性もわずかです。こういった理由から、自己資本比率の高い企業は「不況に強い」という傾向があります。

配当株には、長期的に配当を出してもらう必要があるので、僕は安定重視で自己資本比率の高い企業を選んでいます。

2:税引後の配当利回りが3%以上の企業を選ぶ

これは純粋に、配当利回りが低いほど「経済的独立のタイミング」は遠のくため、税引後の配当利回りが3%以上の企業を選んでいます。

冒頭に解説した、投資資金5,000万円で配当金生活に移行するプランに、遠く及ばない水準だと思ったかも知れません。

しかし、企業が成長をすれば配当に充てられる金額も増えるため、事業が伸びれば投資額に対する配当利回りは、3.1%、3.2%と少しずつ高まります。

いわゆる「増配」と呼ばれるイベントです。そうして、結果的に税引後の配当利回りが3.5%を超えていってくれれば良いと思っています。

3:かつてメインとしていた配当株は「NTTドコモ」

いまは少量のみ保有しています(単元未満株)

通信事業で有名なNTTドコモは、前述した二つの条件を高い水準で満たしています。

NTTドコモ(9437)
自己資本比率 73.2%
配当利回り 4.62%(税引後:3.7%程度)

※2019年執筆時点の情報です。

さらに、NTTドコモは「国内で完結する通信事業」をコア事業としており、為替や貿易摩擦の影響を受けづらいです。

個人的には、dアニメやdマガジンなどの月額課金ビジネスにも期待しており、継続して売上を立ててくれる事業に成長するのではないかと思っています。

(2)アメリカ企業に投資できる「米国株ETF」

成長率の乏しい国内株式に期待を見出せず、アメリカに集中投資をしている投資家さんも多くいます。

僕個人としては、配当金生活の実現が多少遅れても良いなら、日本国内は応援したい企業にのみ投資をして、残りの資金はすべてアメリカへ投じれば良いかと考えています。

さて、アメリカ企業に投資できる金融商品として、多くの投資家に支持されているのは米国株ETFです。

ETFというのは、複数企業の株式をパッケージ化して、一つの金融商品にまとめたもの。一つ米国株ETFを購入すれば、米国内で評価されているいくつもの企業へ手軽に投資できます。

こちらは国内株式と異なり、定番や決定版と呼ばれる投資先が存在しています。

1:米国株ETFのド定番「VTI」を選べば間違いなし

出所:TradingView(長期チャートにて安定した右肩上がりを確認できます)

米国株に詳しい人に聞けば、ひとまず勧められる投資先がVTIです。

  • 過去実績が優れている
  • 維持コストが業界最安値レベル
  • 四半期ごとに分配金がある

名立たる投資家たちが、口を揃えてVTIを勧めるのも頷けます。上記のようなメリットのほか、基準価額(ETF版の株価)も安定して高くなっていることから、資産収入だけでなく売却時の利益も狙えます。

このようにトータルバランスが優れており、金融商品として目立った欠点はありません。

ただ唯一、国内株式の配当利回りに劣るという点を除けば⋯⋯

2:分配利回りを追求するなら「VYM」も有力候補

出所:Bloomberg(執筆時、配当利回りは3.66%と高水準)

VTIを筆頭に、米国株ETFは総じて優秀であるものの、投資額に対して発生する資産収入は少なめです。こういった特徴があるからこそ、僕は国内の高配当株にも投資をしているのですが、アメリカ限定で投資しつつ分配利回りも狙いたいといったニーズもあります。

であれば、前述したVTIの運用会社であるバンガードの類似商品、VYMが投資先候補として有力です。

VYMは、アメリカの高配当株を集めて構成されたETFで、税引前の分配利回りは3%近く。売却益を含めたトータルリターンはVTIに劣るものの、投資額に対する資産収入はそれなりに多く、いち早く配当金生活を実現させるならVTIよりも有力です。

  • VTI:分配金も欲しいが利益を最大化させたい
  • VYM:売却は考えておらず分配金のみを重視する

おおよそ、こういったイメージで使い分けていただければと思います。

(3)僕はSPYD+国内株式を保有しています

SPYDは毎月10万円ほど積み立てています。

米国株ならVTIが良いだの、配当目的ならVYMやHDVが良いだの言われているものの、僕はこれらに投資をせず「SPYD」というETFに集中投資しています。

SPYDを選んだ理由は、いたってシンプル。安定性のある(と感じる)米国株ETFのなかで、SPYDが最も優れた配当利回りだからです。

SPYDを配当金獲得の本命としながらも、「日本経済に多少触れておきたい」という理由から、少額で国内株式を運用しています。その結果は、以下にまとめています。

関連記事:【毎月更新】SBIネオモバイル証券で配当株投資をやってみた!

4.まとめ

配当金生活は並の努力では達成できませんが、とにかく固定費を下げて無駄な出費を抑え、早く経済的独立を果たしたいと強く思い続ければ叶うはずです。

自制マインドは、投資以外にも何かと役立つので、投資を通じて人間力も高められますよ。

※実際にはコツコツと資産を積み上げるため、複利が働くことは重々承知しておりますが、本記事では解説の複雑さを打ち消すため省略しています。